NTTデータ

モビリティ・コマースサービス

移動体験に着目し、様々な事業者を繋ぐ

(2022年6月号掲載)

自動車業界が100年に一度の変革期を迎えていると言われる中、NTTデータは、移動体験に着目したモビリティ・コマースサービスの実現に取り組んでいます。これまでに培ってきたお客様とのロングタームリレーションシップを活かして、移動に関わる事業者と目的地サービスの小売業・サービス業などの事業者を繋ぐ業際領域のビジネス創出に取り組んでいます。

「お出かけに新しい発見・楽しさを」
モビコマTM 

これからの時代は、移動と目的地サービスの連携が発生し、一連のユーザー体験をシームレスに繋ぐと共に、移動そのものにエンタメ性やゲーム性を持たせていくことが必要となってくると考えられます。

図1 「モビコマTM」イメージ

「モビコマTM」は、キャラクターが案内役として、お勧めのスポットやそこまでのルートを家族や友人など相談しながら決めたり、ゲームや音楽で車の中を盛り上げたりと、移動体験を楽しく便利にしていくコンシェルジェサービスです。
2021年にオリックス自動車、JTBコミュニケーションデザインと共に実証実験を実施したところ、カーナビの不便さを補ってくれる機能や、キャラクターが案内することによる楽しさなどが評価され、有料サービスとしての可能性も確認することができました。本年6月からは、ベータ版を沖縄でリリースします。(https://www.mobicomma.com/)

 

人流データとアルゴリズムで
顧客体験の価値向上を実現

この仕組みを支えているのは、2020年4月に資本業務提携したunerryのリアル行動ビックデータと、共同開発した「リアルタイム行動変容サービス」です。
合計1.1億ダウンロードされているスマホの提携アプリと、全国210万個以上のビーコンから取得したデータを蓄積し、独自のアルゴリズムで分析。利用者の行動特性から百数十に及ぶペルソナを特定、施設・スポット間の相関関係データを活用し、利用者個人に合ったコンテンツをレコメンドすることにより新たな発見をもたらします。

 

車流×人流データで
移動体験への付加価値を創出

人流データによる行動特性と、車載器から収集した運転特性や運転状況などの車流データとあわせて、効果的なタイミングで関心の高いリコメンドを行うという技術実証もデンソーと共同で行いました。
嗜好パターンや運転状況などユーザーの行動理解に基づいたレコメンドであるほど評価が高いという結果が得られ、車流データと人流データを組み合わせることによる移動体験への付加価値創出が可能であることを技術的に確認することができました。
自動車メーカを始めとするモビリティ業界では他業界のデータ、サービスを掛け合わせることによる新規ビジネス創出(業際ビジネス)することへの注目が高まっております。今後、「モビコマTM」の商用化を目指すと同時に多くのモビリティ事業者とサービス事業者を繋いだ新たなサービスや事業の創出を実現していきます。

 

「モビコマ」は、株式会社NTTデータの商標です。

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