NTTデータのブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤をシンガポールの貿易プラットフォーム(NTP)へ接続する実証実験

クロスボーダーの貿易金融と貿易文書交換の電子化基盤の構築に寄与

NTTデータ, 三菱東京UFJ銀行 2017年12月05日

NTTデータは2017年12月5日、株式会社三菱東京UFJ銀行(以下:三菱東京UFJ銀行)と共に、NTTデータの「ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤」注1を活用した実証実験を行うと発表した。

ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤を、シンガポールの貿易プラットフォームであるNTP (National Trade Platform)に接続し、クロスボーダー取引における安全性、効率性、透明性を高めるための課題を特定すること、さらにその解決策を検討することが実証実験の目的だ。

クロスボーダー取引においては多数の文書が紙やメールによってやり取りされており、貿易取引の関係者間で効率やスピードが課題になっている。

そうした中、シンガポールはSmart Nationというデジタルエコノミーを推進する計画を掲げており、貿易金融の領域ではシンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore:MAS)が中心となって計画を推進している。そして香港をはじめとする国々と接続していくことを目指し、貿易プラットフォーム(NTP)を再構築している。

またNTTデータは2017年8月、貿易関係者である銀行・保険・総合物流・船会社・輸出入者等の各業界を代表する国内13社と共に、「ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤実現に向けたコンソーシアム(以下、コンソーシアム)」を発足し、活動を進めている。

三菱東京UFJ銀行はシンガポールのNTPワーキンググループ、上記コンソーシアムの双方に参加しており、両プラットフォームの橋渡しを行うと共に、今回の実証実験への参加を決定した。

 

 

実証実験の概要

NTPを推進する「NTPプロジェクトオフィス」の協力の下、ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤のプロトタイプとNTPを、APIを介して接続することを試みる。

ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤をNTPへ接続する実証実験

NTTデータは「日本側の貿易プラットフォームのPoC用環境の構築、インターフェースの提供」、三菱東京UFJ銀行は「貿易金融などの実貿易取引におけるユースケース情報の提供と試験への参加」、NTPプロジェクトオフィスは「NTPの環境、インターフェースの提供」を行う。

実証実験は2018年3月末まで行われる予定。

 

本実証実験に関するNTTデータによるニュースリリース
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/120500.html