NTT Com、太平洋工業・岐阜大学とAIを用いた製造機械の故障予知実験

動作音や振動変化の検知により故障を予知し、さらなる稼働率向上に貢献

NTTコミュニケーションズ, 太平洋工業株式会社, 岐阜大学 2017年12月18日

NTT Comは2017年12月18日、太平洋工業株式会社(以下、太平洋工業)と国立大学法人岐阜大学(以下、岐阜大学)と共に、太平洋工業の工場内で収集した製造機械（プレス機や成形機など一連の部品製造の機械）の動作音や振動データを、AI(人工知能)を用いて解析し、製造機械の故障を予知する実証実験を2017年12月18日より開始すると発表した。

これまで製造機械故障の兆候察知は経験を積んだ従業員に頼ってきたが、全件把握は難しかった。そこでAIを活用して製造機械のさらなる稼働率向上と、製品の安定的な生産の実現を目指す。

実証実験の概要

1．正常音とのずれを検知し、故障を予知する実証実験

工場内に取り付けた集音マイクを通じて製造機械の動作音データをクラウド上に蓄積する。そのデータをNTT研究所の「ノイズキャンセル技術」、およびAIを活用した「音の特徴解析技術」と「正常音とのずれを検知するモデル」を用いて分析し、動作音が正常かどうかを判別するシステムを開発する。この実証実験はNTT Comが、NTTグループのAI関連技術「corevo^®(コレボ)」を利用して実施する。