NTT東日本が、ベトナムの公営デベロッパー「BECAMEX IDC Corp.」とビンズオン省のスマートシティー化の早期実現に向け覚書を締結

NTT東日本, BECAMEX IDC Corp. 2018年3月27日

NTT東日本は、ベトナム南部ビンズオン省の公営デベロッパーであるBecamex IDC Corp. (以下、BECAMEX)と、ビンズオン省のスマートシティー化の早期実現に向けた通信・ICT分野における協力について、2018年3月26日に覚書を締結した。

背景

ベトナムでは近年、各自治体がスマートシティー化を目指した取り組みを進めている。ベトナム最大の都市であるホーチミン市に隣接するビンズオン省でも、各国自治体による経済開発を目的としたブロードバンドと情報技術の利用に焦点を当てた調査をもとにインテリジェント自治体の表彰を毎年行っている国際的非営利組織の「Intelligent Community Forum(ICF)」が選定する「Smart 21 Communities of the Year Award」を2021年に獲得することを具体的目標に掲げ、同省の公営デベロッパーであるBECAMEXが中心となってスマートシティー化の実現に向けて取り組んでいる。

BECAMEXは1976年の設立以来、工業団地や住宅地、都市交通インフラ等の整備を進めてきたほか、2008年には「Vietnam Post and Telecommunications Group」(以下、VNPT)との合弁会社である「Vietnam Technology & Telecommunications Joint Stock Company」(以下、VNTT)を設立し、BECAMEX開発エリア内における通信・ICT事業を担ってきた。

また、NTT東日本は、グループ会社であるNTTベトナムを通じて、約24万回線の電気通信網の建設および事業運営指導や、NTTベトナムとVNPTとの合弁会社である「OCG Technology Joint Stock Company」を通じたクラウドゲーム卸事業の推進等、ベトナム国内におけるビジネス展開を行っている。

このような背景の中、BECAMEXとNTT東日本は、ビンズオン省のスマートシティー化の早期実現に向けた通信・ICT分野における協力について、2018年3月26日に覚書を締結した。

覚書の内容

BECAMEXとNTT東日本は、ビンズオン省のスマートシティー化の早期実現に向けた通信・ICT分野での協力について、以下の通り合意した。

(1)相互に戦略的パートナーとして、都市開発分野および通信・ICT分野における経験・ノウハウを提供する。

(2)VNTTおよびNTTベトナムを実行主体とする具体的な取り組みを全面的に支援する。

両社は覚書の締結にあたり、ビンズオン省のBECAMEX HOTEL NEW CITYで調印式を実施した。

写真右:BECAMEX 会長兼CEO Nguyen Van Hung氏
写真左:NTT東日本 代表取締役社長 山村 雅之氏

今後の展開

NTT東日本が日本国内で提供する、法人向けサポート付きWi-Fi等の高付加価値サービスをローカライズし、ビンズオン省や同省内ビンズオン新都市(ホーチミン市中心部から北に約30 kmに位置する総面積1,000haの振興開発エリア)等へ導入することを目指す。

BECAMEXとNTT東日本は、本覚書に基づく活動ならびにVNTTとNTTベトナムの共同ビジネスを通じてスマートシティー化を下支えし、ビンズオン省の発展に貢献するとしている。

詳細はNTT東日本によるニュースリリースを参照
http://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20180327_01.html