PFN・NTT Com・PCが、最新のNVIDIA Tesla V100 32GB GPUを採用したプライベート・スーパーコンピュータ「MN-1b」を7月に稼動

〜NTT Comグループのマルチノード型GPUプラットフォームを拡張〜

Preferred Networks, NTTコミュニケーションズ, NTTPCコミュニケーションズ 2018年3月28日

Preferred Networks(以下、PFN)とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)、NTTPCコミュニケーションズ(以下、NTTPC)の3社は2018年3月28日、米国時間2018年3月27日に発表された最新の「NVIDIA Tesla V100 32GB」をPFNのプライベートスーパーコンピュータ「MN-1」の拡張に採用し、NTT ComおよびNTTPCが提供する次期高速演算処理(GPU)プラットフォーム上に搭載し、7月に稼働する予定であることを発表した。

2017年9月から稼動しているMN-1は、自動運転技術やがん診断をはじめとした深層学習などの研究開発用に構築された国内最大級を謳うプライベートスーパーコンピュータで、NTT Comグループのマルチノード型GPUプラットフォームを採用。計算ノードには「NVIDIA Tesla P100 GPU」を1024基搭載している。

NTT Comグループのマルチノード型GPUプラットフォームの概要
(https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2017/0920.htmlより)

NTT ComおよびNTTPCは、GPU間ネットワークや排熱処理などの蓄積されたノウハウが評価され、PFNが求める最新GPUによるマルチノード型プラットフォームを構築し運用することとなった。

PFNの次期プライベート・スーパーコンピュータ「MN-1b」の概要

現在PFNが保有しているプライベート・スーパーコンピュータ「MN-1」を拡張し、新たに7月より、最新の「NVIDIA Tesla V100 32GB」を512基稼動させる予定だ。拡張部分の理論上のピーク性能は、深層学習で利用される混合精度浮動小数点演算において約56ペタフロップスであり、拡張部分のみで従来の約3倍のピーク性能となる。

今後の展開について

PFNは構築予定の次期プライベート・スーパーコンピュータ「MN-1b」を活用し、オープンソースの深層学習フレームワーク「Chainer(チェイナー)」の高速化を進める予定だ。さらに、大量の計算資源を必要とする交通システム、製造業、バイオ・ヘルスケア、クリエイティブ分野での研究開発をより一層加速させるとしている。

一方、NTT Comグループは、急速に拡大する高速演算用途に応えるため、高圧電力の安定供給・効率的な排熱処理などのインフラ運用ノウハウを活かし、最新のGPUプラットフォームを世界に先駆けて提供する。今後もAI関連技術やそれを支えるインフラの提供を通して、PFNのAIビジネスを支援していくとしている。

 

詳細はNTT Comによるニュースリリースを参照
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2018/0328.html