NTTComが、ドリームエリアが提供する児童見守りサービス「みもり」のベースとなるセキュアなIoTネットワーク基盤を提供

NTTコミュニケーションズ, ドリームエリア 2018年4月02日

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、ドリームエリアに、VPN接続によるセキュアで安価なモバイル通信サービス「100円SIM」および強固なクラウド基盤「Enterprise Cloud」からなるIoTネットワーク基盤を提供。ドリームエリアは、この基盤を活用し、GPSなどの位置情報によって危険を未然に防ぐ児童見守りサービス「みもり」の提供を、2018年4月下旬より開始する。

背景

ドリームエリアが提供する「みもり」は、子どもを危険な場所に近寄らせず、“もしも”を未然に防ぐことが可能な新しい見守りサービスだ。ドリームエリアがこのサービスを開発するにあたっては、子どものリアルタイムな位置情報、通学経路、自宅位置といった個人情報の安心安全な管理や通信ができるセキュアなIoTネットワーク基盤が必要であった。NTT Comは月1MBまでのデータ通信を、月額料金100円(税抜)で利用できる「100円SIM」や「Enterprise Cloud」によってこれを実現し、「みもり」の提供を可能にした。

概要と特長

「みもり」は、子どもに見守り専用デバイス「みもりGPS」を持たせ、保護者のスマートフォンに専用アプリをインストールして子どもの行動を見守るサービスだ。多くの見守りサービスは個人情報や位置情報をインターネット経由で通信しているが、「みもりGPS」に内蔵された各種センサーとGPSで収集した位置情報は、「100円SIM」によってインターネットを経由せずにVPNを利用してセキュアに送信される。また、強固なクラウド基盤である「Enterprise Cloud」上で情報を管理することができる。

サービス構成イメージ

①危険データベースを活用し、トラブルを未然に抑止

ドリームエリアが有する地域の口コミ情報を活かした、危険な場所に関する豊富なデータベースを利用。子どもが危険な場所に侵入すると、自動で「みもりGPS」が警告メッセージを鳴らして、子どもへ注意を促す。

②AIを活用した高度なアラート通知

AIが子ども一人ひとりの行動パターンを分析し、普段と異なる移動(いつもと違うルート、子どもの徒歩ではない速度など)が検知された場合は保護者に通知する。

③迷子防止にも利用可能

Bluetoothによる通信機能も搭載しており、子どもと保護者が一定以上(10m前後)離れたときに保護者にアラートを送信することができる。

④避難所マップで防災対策

保護者のスマートフォン上で、子どもがいる場所周辺にある避難所の位置を、地図で確認することができる。

今後の展開

ドリームエリアは今後、多くの子どもが通園・通学する保育園、幼稚園、小中学校などに本サービスを提供し、2021年度までに18万台以上の販売を目指すとしている。また、ドリームエリアとNTT Comの両社は引き続き、安心安全なIoT社会を実現するサービス開発を共同で進めていくとしている。

 

詳細はNTT Comによるニュースリリースを参照
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2018/0402.html