ジュニパーネットワークス

Juniper MIST, Enterprise@Home

AI搭載 クラウド型Wi-FiでNTTコムの事業、顧客を支援するジュニパーネットワークス

(2020年9月号掲載)

AIドリブン技術を基軸に、「AIドリブンエンタープライズ」ビジョンに基づく事業展開に注力するジュニパーネットワークス(以下、ジュニパー)のスジャイ・ハジェラ上級副社長と、「DX Enabler®」としてデータの利活用を基軸にした事業を推進するNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の佐々倉秀一取締役のお二人に、今後の事業展開について対談していただいた(編集部)。

左:Juniper Networks エンタープライズ担当上級副社長

  スジャイ・ハジェラ

右: NTTコミュニケーションズ株式会社 取締役 データプラットフォームサービス部長

  佐々倉 秀一

        
運用の簡素化とUXの向上にAIドリブンのWiFi技術で貢献

 

ハジェラ はじめに、グローバルキャリアとしてかなり以前からジュニパーと緊密なお付き合いをいただいているNTT Comさんに日頃のご支援を感謝申しあげたいと思います。弊社の最近の状況ですが、特筆すべきは昨年4月、AI技術を活用したクラウド型の無線LANソリューションを手がけるベンチャー企業のMist Systemsを買収・統合したことです。統合後も継続してAIをベースにした機能拡張を続け、「エンド・ツー・エンドのAIドリブンエンタープライズ」ビジョンの実現を目指しています。Juniper Mistは、エンドユーザーの体感品質(UX)にフォーカスしたソリューションです。爆発的に増加する接続ユーザーやデバイスの数を考えると、Wi-Fiを含めたエンド・ツー・エンドのネットワーク基盤の運用効率化とUXの向上にはAIの活用が不可欠です。このソリューションは、エンタープライズ向けネットワークソリューションを提供されるNTT Comさんのビジネスの付加価値を高めるものと確信しています。加えて、この革新的なアーキテクチャを日本市場で紹介してくれる最良のパートナーは、NTT Comさんだと思っています。

 

DX Enablerとしてお客さまのDX実現への貢献を目指す

 

佐々倉 NTT Comは昨年4月、「ITを活用してさまざまな社会課題を解決できる世界『Smart World』の実現を目指す」とのビジョンを掲げ、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する戦略を打ち出しました。この戦略の中核に位置するのが、私が率いるデータプラットフォームサービス部が開発・提供を担う「Smart Data Platform(以下、SDPF)」です(図1)。

図1 「SDPF(Smart Data Platform)」の全体像

DX実現の鍵はデータの利活用です。ネットワークを通じてクラウドや拠点を行き交う「多様なデータ」を効率的に捉え、効果的に利活用いただくために必要なインフラや機能を、SDPFはワンストップで提供します。その方針をさらに推進するにあたり、本年4月には従来の機能別組織から、エンド・ツー・エンドでお客さまのデータをしっかりとモニターし、必要な施策が迅速に打てる構造へと組織を見直しました。

Juniper Mistのデータドリブンでエンド・ツー・エンドにおけるUXを向上させるというコンセプトは、私どものSDPFのコンセプトと合致するものがあります。そのため、早くからMistWi-Fiソリューションには注目しており、NTT Comの付加価値サービスとしてお客様に提供してきました。

 

AIを活用してネットワーク環境とユーザー体感品質を最適化

 

ハジェラ Mistは以前からUXの重要性を認識し、そのためのAIエンジン「Marvis」を搭載しています。このMarvisをベースに強力なデータ分析を行う「Premium Analytics」といったサービスを含めた「Juniper Mist AIドリブンエンタープライズソリューション」を提供しています。これにより有線、無線、WANを含めたエンド・ツー・エンドのネットワーク環境とUXの最適化を実現します。しかもコントローラ機能は、独自のアジャイル型マイクロサービスアーキテクチャに基づく「Mist Cloud」上に実装されているため、新たにハードウェアなどを導入していただく必要はありません。

佐々倉 確かに、エンドポイントのワイヤレスからエンド・ツー・エンドでセキュリティを含めたAIドリブンのサービスを統合的に提供するJuniper Mistは、SDPFのデータ収集・蓄積の基盤として活用できる可能性があります。私どもも、Wi-Fiソリューションだけでなく、ネットワークと一体化したサービスラインナップとしてメニュー化することも検討したいと思います。

ハジェラ AIを活用したお客様サポートを提供しているのは、世界中でジュニパーだけです。Juniper MistMarvisPremium AnalyticsWired Assurance 2.0といったAIドリブンの各種機能やサービスはNTT ComさんのSDPFをよりパワフルにできると確信しています。

 

withコロナの状況下で有効な「Enterprise@Home

 

ハジェラ 最近の代表的なユースケースとして、世界中でニーズが急拡大しているCOVIT-19(新型コロナ)対応の「Enterprise@Home」をご紹介します(図2)。

図2 企業LANを従業員の自宅に延伸する「Enterprise@Home」の概要

 これは、AIドリブンエンタープライズにおけるリモートワーク(テレワーク)ソリューションで、企業LANを従業員の自宅に延伸するものです。Mist AP(アクセスポイント)を自宅に設置するだけでAIドリブンWi-Fi環境を簡単に導入でき、管理者は「Mist Edge」を通じて企業LANの一部として従業員の自宅環境を管理できます。特に、無線LANに加えIP電話を有線で接続することも可能なことから、従業員のコールセンター業務のリモートワーク化を支援するソリューションとして導入が拡大しています。

佐々倉 リモートワーク用に新しい環境を構築する際に、必要な機能がすべてソフトウェアベースで迅速に構築でき、しかもUXを高めることができるというのは理想的ですね。NTT Comのお客さまにもコールセンターを運営する企業が多数おります。コールセンター業務のリモートワーク化を検討していただく際に、オペレーターの方はもちろん電話をしてきたエンドユーザーの方にも優れたUXを提供できるというのは素晴らしい。ぜひ検討したいと思います。

 

<お問い合わせ先>

ジュニパーネットワークス株式会社

東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティータワー45F

TEL:03-5333-7400(代表) E-mail:inquiry@juniper.net