NTTアドバンステクノロジ株式会社

DiscussBoxMC

会議場のマイク操作や録音機器操作等、 議事進行が簡単に行える制御コントローラ 「DiscussBoxMC」

(2022年3月号掲載)

NTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT)は、クラウド型議会情報公開サービス「Discussシリーズ」の開発・販売を行っており、2022年2月1日現在で、全国のおよそ600の地方自治体、事業組合等に累計822システム販売し、ICT化に貢献してきました。特に、2017年4月に新ラインナップとして市場に投入した議場オールインワン制御システム「DiscussBox」は、マイク・カメラなどを集約しタッチパネルで一括制御することで、省力化・省スペース化を実現するとともに、Discuss議会映像配信システムとの連携により迅速で質の高い情報公開を可能とし、地方議会のDX化を推進する有力製品として注目を集めました。NTT-ATでは、これら既存ユーザーの声と市場のニーズを踏まえ、マイクの制御に特化したソフトウェア「DiscussBoxMC」と「DiscussBoxMCPro」の2製品を新たなラインナップとして2022年1月から提供開始しました。この制御ソフトウェアは、DiscussBoxの適用領域拡大と、導入コストに関するハードルを大幅に下げる戦略的な製品です。

会議場のマイク操作や録音機器操作等、
議事進行が簡単に行える制御コントローラ
「DiscussBoxMC」

会議の効率化/DX化に貢献するDiscussBoxMC 

DiscussBoxMCは、マイクの制御に特化し、議事進行が必要な会議等で各席に設置したマイクやラック内のレコーダーなどを、手元の PC画面上の座席を選択するだけで直感的に操作できる制御ソフトウェアです。DiscussBoxユーザーの「議事進行に特化したマイクの制御のみできる製品が欲しい」、「委員会室にはカメラを設置しないので、カメラの制御や配信機能は不要で、その分コストを抑えることのできる製品があったらよい」といった意見をベースに、マイク制御を中心とした議事進行に必要な機能に絞ることにより、操作性はそのままでお求めやすいエディションを追加したものです。

DiscussBoxMCは、座席レイアウトエディタ、初期設定ツール、ブザー出力に加え、マイク制御機能として、マイクON/OFF、個別マイク音量設定、個別マイクロック機能、議長席以外一括OFF、議長席OFF、発言要求の6つの制御機能を実装。さらにDiscussBoxMCProは、これら機能に加えて電子採決、残時間表示(カウントダウンタイマー)、録音機器制御機能を(1台目、2台目)実装しています。

DiscussBoxMCは、自治体の本会議場・委員会室をはじめ、議事進行が必要な一般の会議室向けに適用可能で、会議の効率化/DX化に貢献できる制御ソフトウェアです。

 

DiscussBoxMCならではの3つの特長

DiscussBoxMCは、議事進行が必要な会議等で、各席のマイク、ラック内のレコーダーなどを、手元のPCで一括管理、簡単操作できる制御ソフトウェアです。画面上の座席を選択するだけで、直感的にマイクの制御が行えます。以下、DiscussBoxMCならではの特長を紹介します。

①PCでの簡単操作で議事進行

図1に示すように、タッチパネル上の座席をタッチするだけでマイクのON/OFFが制御できます。また、個別音量調整やOFFにならないようロックする機能も搭載しており、直感的な操作だけでなく、細かい制御まで対応しています。

②座席レイアウトの作成・変更が簡単

初めての方でも簡単に使える、直観的操作の座席レイアウト作成ツールを標準搭載しています。これを用いて簡単に座席レイアウトの作成・変更が可能です。レイアウト変更が簡単に行えるので、会議内容に応じたレイアウトや、密にならないレイアウト変更などの対応が可能です。

③メーカー機材も提案

NTT-ATでは、PC・音響設備・録音機材やケーブルなどの周辺機器を含め、会議に必要な機材すべてを販売店・音響メーカーと共同で提案・導入することで議会DXを推進していく方針です。工事不要で移動も容易な赤外線会議システムをセットにした赤外線パッケージも用意しています。

図1:タッチパネルによる簡単操作画面 

  TOA社赤外線会議システム

 

NTT-ATとTOAが提案するキラーソリューション
Web会議の音声品質向上にも貢献

DiscussBoxMCは、一部事務組合、共同組合、医師会、議会の委員会室や役員会議など、ある程度部屋が広くスピーカーによる拡声、進行役による発言許可が必要な会議議事進行を行うお客様をターゲットにしています。赤外線会議システムにより、音質を向上させ、DiscussBoxMCからリモートで各席の簡単なマイク制御を実現し、会議進行を実現します。働き方改革やテレワークの普及で、会議の在り方も大きく変わってきています。特に新型コロナウイルス感染症対応で、インターネットを活用してリモートでの打ち合わせや会議が可能なWeb会議ツールを導入する企業・団体が大幅に増加しています。
NTT-ATと事業連携パートナーである“音”と“映像”の世界的な専門メーカーであるTOA株式会社は、新型コロナの影響でソーシャルディスタンスを保ちつつ会議DXを推進するキラーソリューションとして、DiscussBoxMCとWeb会議システムとの連携システムの提案活動に注力しています。
図2に連携システムのイメージを紹介しますが、有線式より自由なレイアウトが可能な無線式のマイクを活用するほか、会議システムの音声をUSBオーディオインターフェースでWeb会議用PCに取り込むことでWeb会議の音声品質を高めるというニーズにもお応えします。
NTT-ATとTOAは、今後も引き続き連携し本ビジネスの拡大を目指します。また、TOAの強みである音響技術と営業力、NTT-ATのクラウドサービスの実績とソフトウェア開発力を合わせて、新たなサービス創出を目指します。

図2 Web会議システムとの連携システムイメージ

 

[左から]石田 知之、片岡 浩一、鈴木 彩子

NTTアドバンステクノロジ株式会社
クラウドIoT事業本部 Discuss担当 主査 石田 知之

TOA様との連携によって培った、会議システムと制御システムとのノウハウをベースに、より使いやすい製品を目指した製品開発に取り組みます。

TOA株式会社 ソリューション営業本部 関東営業部 さいたま営業所
所長 片岡 浩一、鈴木 彩子

赤外線会議システムは、無線ならではの自由なレイアウトが可能な利便性と高い秘話性を持ち、洗練されたデザインで操作性と意匠面の調和を実現した会議システムです。電波のように会議室の壁を透過することもなく、混信や盗聴、情報漏洩の心配もありません。

お問合せ先

NTTアドバンステクノロジ株式会社 クラウドIoT事業本部 Discuss担当
URL:https://www.ntt-at.co.jp/inquiry/product/