NTTデータ

アジャイルトータルソリューション

Digitalビジネス時代におけるエンタープライズ企業向けアジャイルトータルソリューション

(2018年1月号掲載)

市場環境、事業環境の変化が激しく先が読めない昨今、新規ビジネスやサービスの立ち上げに苦労している企業は多い。
いわゆるDigitalビジネスの潮流の中で、ブルーオーシャンを開拓するようなあっと驚くイノベーションが注目されがちである一方で、エンタープライズ企業にとっては既存事業とのシナジーも重要度が高い。
早くからアジャイル開発に取り組んで来たNTTデータがそのノウハウを結集し、エンタープライズ企業向けにアジャストした、新規ビジネス/サービスの立ち上げからローンチまでを支援するアジャイルトータルソリューションを立ち上げた。

新規ビジネス/サービス立ち上げにおける課題

世の中はDigitalビジネス潮流の真っ只中にあり、新興企業が先手を打って新たな市場を次々と作り出してきています。一方、多くのエンタープライズ企業は既存事業領域で一部Digital化を始めているものの、新たな市場の創出や顧客の潜在的なニーズに応えるイノベーションを自ら先陣切って実施するのは難しいのが現状です。ただし、既存事業とシナジーがあるなど有望な新規市場には早急に追随したい要望も大きく、後発でもサービスを迅速にローンチし、その営業力や顧客基盤を活かしてシェアを拡大しながら、継続的な差別化によりビジネスを発展させる戦略をとるのが通例となっており、その手段としてアジャイル開発を選択する企業が増えています。

しかしながら、いざアジャイル開発を実施しようとしても、対応できる人材が不足しているうえに、ブランドを毀損しないための品質作り込みや既存基幹システムとの連携によりスピードが出ないなど、価値提供のスピードと品質をバランスよく両立したアジャイル開発の実践は容易ではありません。

また、継続的なサービスの差別化やサービスラインナップの拡充を図っていくにあたり必要となる、アイデア創出や仮説検証を迅速に実施するノウハウや環境も揃っておらず、それらを補うために高単価なコンサルタントを常備させるわけにもいきません。

アジャイルノウハウを結集

これらの課題に対して、NTTデータはアジャイルのノウハウを結集してアジャイルトータルソリューションを立ち上げました。

元々NTTデータは早くからアジャイル開発に取り組み、専門組織APC(Agile Professional Center)によるプロフェッショナル人材育成やトレーニングの場の提供、アジャイルソフトウェア開発の支援を行うプラットフォームAltemista?Cloudの提供を行ってきました。

さらに、新規ビジネス/サービスを迅速かつ柔軟に企画検討する手法について、実際にお客さま企業との共創実績を積み上げてきました。

これに、本業である大規模基幹システムのSIノウハウをかけ合わせることで、アジャイル開発によってもたらされるスピードと価値向上に加え、品質と信頼性を兼ね備えたサービス開発を実現することが可能となりました。

本ソリューションは、スピーディなサービス提供と品質をバランスよく実現する「Agileセンター」と、価値あるビジネス/サービスを実現する「リーンスタートアップ支援サービス」の2つのサービスで構成されており、その両輪でお客さまビジネスの発展を支援します。

Agileセンターとは

Agileセンターは、価値提供のスピードと品質の両方を重視するエンタープライズ企業がアジャイル開発を行うために入居いただける「場」で、大きく3つの機能があります。
1つめは、アジャイル開発ノウハウです。Scrumの効果的な実践方法やプロダクト価値、品質を高めるノウハウを有する人材がお客さま企業の入居者を支援します。また、アプリ開発は得意だが高信頼基盤の設計構築ノウハウがない場合はNTTデータの持つ高信頼性クラウド基盤ノウハウを提供します。

2つめは、前述のAltemista Cloud をはじめとした基盤環境です。アジャイル開発基盤、新規サービスや機能の仮説検証/分析基盤を備えており、お客さま企業の入居者はすぐに利用できます。

3つめは、付帯設備が整っているロケーションそのものです。居室はクリエイティブな設計となっており、手軽に打合せできるスペースやホワイトボードなどが完備されています。お客さま企業と開発ベンダがワンチームとなり、無駄な機能を作らず価値ある機能をハイスピードで世の中にローンチしていくことができます。

図1 Agileセンター

 

リーンスタートアップ支援サービスとは

リーンスタートアップ支援サービスとは、Digital化戦略やデザイン検討を「正確に」「素早く」「最適な投資額で」進めることが可能なプロセス、ノウハウを必要な環境とセットでサービス化したものです。

図2 リーンスタートアップ支援サービス

 

アイデア創出からPoC、商用ローンチまでを、ノウハウを持った人材が継続的にトータルサポートします。PoCフェーズでは実際に動作するMVP(Minimum Viable Product)をハイスピードで作りながら精度高い検証を実施していくサービスもセットになっています。

既存事業の状況により戦略の異なるエンタープライズ企業に細かにアジャストできること、また、一般的なビジネスモデル創出支援サービスと比べて、お手頃な価格で利用できることが特徴です。

スタートアップスタジオ構想

次ステップとして、既存事業戦略に沿った価値提供を生み出すことができたお客さまが更なるイノベーションをめざし自ら業界をリードする新たなビジネスモデルを創出できる場として、3DプリンタやVR、擬似店舗などの最新設備を整えたデザインスタジオ設立を予定しています。

このようなフルラインナップサービスにより、NTTデータはエンタープライズ企業の新規ビジネス・サービス立上げを支援していきます。

 

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テレコム・ユーティリティ事業本部
モバイルビジネス事業部 第二統括部 第二開発担当
アジャイルトータルソリューションチームの皆さん

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第二統括部 第二開発担当 TEL:050-5546-2680