●ネットワーク・アプライアンスの革新的ストレージ製品戦略

NetAppストレージ・ソリューションによるTCO削減/ROI向上事例


■過去5年間の実績でNAS市場でトップのNetApp

 ネットワーク・アプライアンス(NetApp)社のシステムは、全世界で45,000を超える数が導入され、販売網は70カ国以上に渡っている。特に効率性、有効性、信頼性に優れたストレージ・ソリューションは、企業の競争力と収益の向上を実現するものとして、多くの企業に導入されている。米ヤンキーグループの調査でも、世界のNAS(ネットワーク接続型ストレージ)市場における過去5年間の実績で、競合他社を抑えてトップのシェアを誇っている(図1)。


図1 過去5年間の実績(1996-2001)


 このようにNAS市場でトップシェアを獲得した背景には、NetApp製品が業界で最も優れたTCO(総所有コスト)削減とROI(対投資収益率)向上を実現しているからに他ならない。このことは、米インプット社の調査結果からも明らかである(図2) 。


図2 低いTCOを誇るNetApp Filer


■NetAppストレージ・ソリューションでストレージの課題を解決

 企業における各種データは、要求される可用性やパフォーマンスが全て同じではない。アーカイブや参照データから、ビジネスオペレーションやビジネスクリティカルデータまで様々であり、それぞれの要件に応じた最適なソリューションが必要だ。NetApp社では、世界初のニアライン・ストレージ・アプライアンスの“NearStore”から、キャッシング/ストリーミング・アプライアンスの“NetCache”、NAS アプライアンスの“Filer”、新製品のSAN/NAS統合アプライアンス“FAS”まで、ニーズに応じた製品ラインを用意している。同社では、エンタープライズ・ストレージの課題解決のために、4つの柱からなるフレームワークに基づいて、それぞれに最適なストレージ・ソリューションを提供している(図3)。


図3 エンタープライズ・ストレージの課題解決に向けたフレームワーク


 以下、NetAppストレージ・ソリューションの導入によりTCO削減/ROI向上を実現した事例を紹介する。

@オラクル社

 オラクル社は、NetApp社とは1995年以来、戦略的なアライアンスパートナーとしてかなり密接な関係にある。オラクル社では、社内に3万人のデスクトップユーザーを抱え、Eメールやコラボレーションツール、様々なWindowsアプリケーションが稼動し、膨大なデータの管理やファイル共有を行っている。さらに対外的なASP 事業であるE-Business Suite Outsourcingを展開している。このASP事業は1日24時間、週7日間の可用性と信頼性が要求される。現在、オラクル社では370TB以上のNetAppクラスター・ファイラー(F 840c)に加え、Sync MirrorとNearStoreを導入。これにより高可用性に対するニーズを満たすだけでなく、個々のサーバーに専用ストレージ装置を接続する必要がなくなりTCOを大幅に削減した。同社では近々、データセンターの移管を計画しており、その時点で現状の全てのレガシーアプリケーションも含めたストレージ環境は、NetApp社の製品に移行する予定と言われている。

 オラクル社の特徴的な点は、社内の部門の中で日常的にストレージを管理している要員は10名であるという点だ。厳しい経済環境下にあって、10名で生産性を3倍〜4倍にすることが要求されている。NetAppファイラーの導入によって、現状のスタッフのままで、ユーザー数が3倍になってもまだまだ余裕があると言えるくらいNetApp社の製品は簡単であるという。

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(こちらは2002年11月号になります)

 

 


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