ユビキタス・サービス
(Ubiquitous Services)


株式会社NTTドコモ 代表取締役社長
立川 敬二


 ユビキタス・サービス。ドコモがモバイルの成長戦略の1つとして、取り上げてきた言葉ですが、最近、少しずつ目に見える形になってきています。六本木ヒルズや東京ドームラクーアではみなさんが自ら体験できるようになりました。

 ユビキタスの語源はラテン語で、いたるところに存在する(遍在)という意味です。ユビキタス・コンピューティング、ユビキタス・ネットワークなどと使われていますが、モバイルでは動くものすべてに無線機器を取り付けることによって、「いつでも、どこでも、誰とでも、何とでも」接続できる環境を作ることを意味しています。

 ノートパソコンやPDAに無線機を付けることによって、どこでもネットワーク化されます。自動車に付ければ、位置把握も可能になり、車両運行管理やバスの到着予定時刻を知ることができます。自動販売機に付ければ在庫管理や売上管理もできますし、二次元バーコードにより、「ケータイ端末」を使ってキャッシュレスで飲み物を購入することもできます。さらに家庭にある電気冷蔵庫や空調設備に付けることによって、情報のやりとりや遠隔コントロールも可能になります。

 このようにユビキタス・サービスは、いたるところに存在し、人間の社会生活に便宜を提供できるようにしたいというのがドコモの夢でもあります。

 

 


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