各プラットフォームの経験レベルに基づいた技術力を判定する
ジュニパーネットワークス技術資格認定プログラム「JNTCP」
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ジュニパーネットワークス
JNTCP試験官
アラン・グラヴェット氏
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業界のベンチマークとして認められている「JNTCP」
1996年の設立以来、世界各地の通信事業者やサービスプロバイダーのニーズに応えた製品を提供してきたジュニパーネットワークス社(以下、ジュニパー)は、同社の製品を通じて、よりテクニカルなIPの専門知識やネットワーク構築の現場でのさまざまなトラブル対策に焦点をあてたトレーニングサービスの提供にも積極的に取り組んでいる。中でも、技術資格認定プログラム「JNTCP」は、ネットワーキングの専門知識やジュニパー製品の設定、インストレーション、サポートでのエキスパートレベルを証明するベンチマークとして、世界中のネットワーク業界で認められている資格試験である。
JNTCPは、プラットフォーム別に「Mシリーズ&Tシリーズ」と「Eシリーズ」の2つのコースがあり、それぞれ技能試験(筆記)と設定・デバッグ試験(実技)により、4段階、3段階の等級(技能レベル)が設定されている(試験言語はすべて英語)。各認定試験に合格するには、インターネット技術とジュニパー製プラットフォームの構成・設定やトラブルシューティングの技能を身につけていることが必要である。
Mシリーズ&Tシリーズ向け資格認定コース
Mシリーズ&Tシリーズ向け資格認定コースは、インターネット技術全般の知識に加えて、ジュニパー製ルーター「Mシリーズ」、同ルーティングプラットフォーム「Tシリーズ」、同ソフトウェア「JUNOS」の技能レベルを認定するコースである。技能レベルに応じて、A(アソシエート)、S(スペシャリスト)、P(プロフェッショナル)、E(エキスパート)の4段階の等級が設定されている。
◆JNCIA-M:ジュニパー製ルーター「Mシリーズ」、同ルーティングプラットフォーム「Tシリーズ」、同ソフトウェア「JUNOS」について、初級から中級程度の知識をもつネットワーク専門技術者(要実務経験)を対象として、インターネット技術や関連する設定・トラブルシューティング技能に関連した基礎知識を筆記試験により認定。出題範囲は、専門インストラクターによる研修コース「Introduction
to Juniper Networks Routers-M (IJNR-M:ジュニパー製ルーター入門-M編)」の内容に基づいている。
◆JNCIS-M:ジュニパー製ルーター「Mシリーズ」、同ルーティングプラットフォーム「Tシリーズ」、同ソフトウェア「JUNOS」について、上級レベルの知識と実務経験を兼ね備えたネットワーク専門技術者を対象とした、JNCIA-M
よりも広く深い知識を筆記試験により認定。Mシリーズ&Tシリーズの実技試験(JNCIP-M、JNCIE-M)を受験するには、このJNCIS-M試験の合格が必須条件となる。
◆JNCIP-M:ネットワーク専門技術者を対象とした実技試験で、一般的なルーティング課題に基づいた設定とトラブルシューティングの能力を認定する。上級資格にあたるJNCIE-M実技試験を受験するには、このJNCIP-M試験の合格が必須条件となる。
◆JNCIE-M:同資格認定コースの最上級レベルの実技試験。出題範囲は、システムの運用・設定・トラブルシューティング(エキスパートレベル)、ルーティングプロトコル(BGP、OSPF、IS-IS、RIP)、ルーティングプロトコルの再配布、ルーティングポリシー、ファイアウォールフィルタ、CoS、MPLS、VPN、IPv6、IPSec、マルチキャストなど。ネットワーク業界を支える真のエキスパートを認定する資格試験として位置づけられている。
Eシリーズ向け認定コース
Eシリーズ向け資格認定コースは、インターネット技術全般の知識に加えて、ジュニパー製ルーター「Eシリーズ」のプラットフォーム、オペレーティング・システムなどの技能レベルを認定するコースである。技能レベルに応じて、A(アソシエート)、S(スペシャリスト)、P(プロフェッショナル)の3段階の等級が設定されている。
◆JNCIA-E:ジュニパー製ルーター「Eシリーズ」について、初級から中級程度の知識をもつネットワーク専門技術者(要実務経験)を対象とした、インターネット技術や設定・トラブルシューティング技能に関連した基礎知識を筆記試験により認定。出題範囲は、専門インストラクターによる研修コース「Introduction
to the E-series Routers and E-series Broadband Remote Access Server Configuration
Basics(EシリーズルーターとE シリーズブロードバンドリモートアクセスサーバの基本設定)」の内容に基づいている。
◆JNCIS-E:ジュニパー製ルーター「Eシリーズ」について、上級レベルの知識と実務経験を兼ね備えたネットワーク専門技術者を対象とした、JNCIA-Eよりも広く深い知識を筆記試験により認定。出題範囲は、Eシリーズのマニュアル類、実務経験に加えて、スペシャリストレベルに必須と思われるインターネット技術や設計思想が含まれている。Eシリーズの実技試験(JNCIP-E)を受験するには、このJNCIS-E試験の合格が必須条件となる。
◆JNCIP-E:インターネット技術の基本から上級までの実践面と理論面の知識や、Eシリーズの複数の仮想ルーターを使用して、ISP環境を的確に構築できるかどうかを実技試験により認定する。
写真1 ジュニパーネットワークス社の製品群(左から、T640、M40e、T320、G10、M5、ERX700、ERX1400)
受験者向けの学習ガイド集を出版
◆JNCIS-E:JNTCPは、現在、国内で受験することができる。筆記試験については、アール・プロメトリック鰍フ公認試験会場にて行われている(詳細は、http://www.prometric.com/を参照)。実技試験については、専任の試験官の立会いのもと、随時開催されている。実技試験の受験申込みについては、同社カスタマーサービス(E-mail:CustomerService@juniper.co.jp)で受け付けている。
またジュニパーでは、JNTCP受験者の資格認定をサポートする目的で、Sybex Publishers社との協業で、JNTCP認定試験準備用の学習ガイド集を出版している。(詳細はhttp://www.juniper.net/training/jnbooks/certification.html
を参照)。
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