【NTTアドバンステクノロジ】

子どもの学習レベルにあわせてルビをふるプログラムの販売を開始

〜 キッズページ、電子教材の作成が容易に 〜

 NTT アドバンステクノロジは、子ども向け専用ホームページ(キッズページ)に漢字混じりの文章に子どもの学習レベル(学年、漢字検定、日本語漢字能力検定)あわせてルビをふるプログラムの提供を2004年1月より開始する。本プログラムはキッズページだけでなく、子ども向け等の電子教材の作成にも利用することができる。

■開発の経緯

 「2人に1人はインターネットを利用している」という状況では、大人に限らず子ども達も学校や家庭でインターネットを利用し、さまざまな情報検索をすることが当たり前になってきている。
 実際に、中央省庁や自治体等では大人向けとは別に、子ども向け専用ホームページ(キッズページ)を提供し、子ども達の学習の手助けをしている。その際、キッズページでは、使用する漢字の制限や漢字にはルビをふる等の工夫をして、子ども達にもわかりやすい形で提供しているが、大人向けとは別に提供する必要があり、自治体等の運用面での負担となっている。


    図 ルビふりプログラムの適用イメージ

 NTT-ATでは、このような子ども達のインターネット利用の利便性を高め、運用面での負担を軽減するため、長年にわたり蓄積した日本語処理技術の形態素解析技術*1および日本語辞書技術により、漢字に自動的にルビをふるプログラムを二年前に開発し、好評を得てきた。
 今回、日本語辞書機能を拡張して、子どもの学習レベル(学年別、漢字検定レベル、日本語能力検定レベル)にあわせてルビをふるプログラムの提供を開始する。さらに、日本語辞書に最新のIT用語1万語を追加し、総計36万語の辞書によりルビ変換率の向上を図かっている。
 本プログラムは子ども向け専用ホームページ、行政サービスにおけるホームページのバリアフリー化のほか、子ども向け、日本語学習外国人向け等の電子教材の作成にも効力を発揮することができる。

■主な機能

1.テキスト文章の漢字にルビをふったホームページの自動作成

2.レベル別ひらがな変換の表示
 学年別、漢字検定レベル別、日本語漢字能力検定レベル別で表示可能

3.辞書登録による読み指定
 人名や地名等で複数の読みがある場合は、意図した読みが付与されないことがある。辞書登録により読みを特定することができる。
例)地名:三田(ミタまたはサンダ)

4.ルビ(ひらがな)の表示方法を4種類から選択可能

・漢字の上部へ「ひらがな」を付与
かんじ   まな
漢字を学ぶ

・漢字の後に「ひらがな」表示
漢字(かんじ)を学(まな)ぶ

・漢字を「ひらがな」への変換
かんじをまなぶ

・マウスで指定した漢字を吹き出しにより「ひらがな」で表示


■価 格

サーバライセンス:140万円〜
動作OS:Red hat Linux*2

■販売開始

2004年1月(予定)

*1:形態素解析技術
文章を意味のある言葉に分割する技術。複数読みのある漢字に前後の単語の関係をみて、より適切なルビをふる。
例)空の便(びん)と交通の便(べん)

*2:Red hat Linuxは、米国およびその他の国におけるRed Hat, Inc.の商標または登録商標です。




お問い合わせ先

NTTアドバンステクノロジ株式会社
サービスシステム事業部
担当:上田
TEL:044-210-3444
E-mail:tagger_support@nlp.ntt-at.co.jp

 


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