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ビジネスコミュニケーション

エンタープライズICT総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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INTERVIEW
ビジネスユーザー向けIP電話の
サービススペック拡充と販売拡大を
積極的に推進

対前年比80%を超える勢いで拡大するIP電話市場において、ビジネスユーザー向けに低廉 な料金で、使いやすくかつ高機能なIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」を提供 するNTT東日本。ネットワークソリューションの先端部門ならではの技術・ノウハウを活 かし、サービススペックの拡充と、IPならではの特性を活かしたソリューションの提供に 取り組むNTT東日本・ビジネスユーザ事業推進本部ネットワークソリューション部の立花 研司部長に最近の状況をうかがった。

東日本電信電話株式会社 ビジネスユーザ事業推進本部 ネットワークソリューション部 部長 立花 研司氏
東日本電信電話株式会社
ビジネスユーザ事業推進本部 
ネットワークソリューション部
部長 立花 研司氏

拡大するIP 電話市場で、ビジネス向け商品力の強化と普及拡大に注力

―初めに、ビジネスユーザー向けIP電話サービスを取り巻く市場環境についてお聞かせください。

立花IP電話サービスは2002年頃から急速に普及し、現在ではネットワークキャリア各社が競ってサービスを提供している、今後最も発展が予想されるネットワークビジネスの一つです。市場的にも従来の固定電話からIP 電話サービスへ移行するユーザーが年々増加しており、まさに過渡期を迎えています。総務省の調査によると、IP 電話の利用数は2004年12月末時点で、約783万件であり、対前年同期比80.7%増と大幅な増加傾向にあります。

ビジネスユーザー向けのIP 電話市場では、すでに広く普及しているIP-VPNや広域イーサネットといったVPNサービスを利用して、データと音声を重畳したネットワークを構築する企業もあります。市場ニーズも、コストの低廉化にとどまらず、従来の固定電話と同じ電話番号(「0AB~J」番号)の利用、PBX機能をキャリアのネットワーク側で提供するIP セントレックス機能、モバイル端末との接続機能等、急激に高度化・多様化しています。

このような環境下において、NTT東日本でも、ビジネスユーザー向けIP 電話サービスである「ひかり電話ビジネスタイプ」の商品力強化及び早期の普及拡大を目指して日々取り組んでおります。

トータルネットワークソリューションの展開力を活かし、ビジネスを拡大

―ネットワークソリューション部の概要と主要ミッションをお聞かせください。

立花ネットワークソリューション部はビジネスユーザー向けネットワークサービスの開発、販売推進及びサービスの運用をミッションとする総勢で約160名の組織です。現在の事業内容としては、市場ニーズを的確に捉えたネットワークサービスの開発、従来型の専用線サービスからイーサ系VPNサービスへの移行促進、VPNサービスやBフレッツサービスをアクセス回線とした「ひかり電話ビジネスタイプ」の普及・拡大に向けた取組みを主に行っております。ここ数年、これまでの回線サービスの単体提供から、レポーティングサービスやインラインモニタリング等のアウトソーシングメニューの充実、回線・機器・アプリケーションのトータル提供・コンサルティング力強化によるトータルソリューションの提供へ事業展開を大きく転換してきました。

―ネットワークソリューション部の強みや特長としてどのようなものがありますか。

立花ネットワークソリューション部はビジネスユーザー向けネットワークサービスについて、データ系のVPNはもちろん、音声系、映像系、さらにはマネージド系サービスまでトータルで開発・提供している部隊です。VPN系、音声系等それぞれの分野の専門部隊が互いに連携し合うことで、各分野を統合したトータルネットワークソリューションを展開できることが強みといえると思います。「ひかり電話ビジネスタイプ」においても、アクセス回線として利用するVPNサービスの部隊と常に連携し合い、サービススペック拡充及び販売拡大に向けた取組みを行っております。また、同じビジネスユーザ事業推進本部内には実際にお客様をアカウントしている営業担当者がいるため、お客様の生の声を新サービスの開発・提供にスピーディに繋げられることも大きな強みです。ネットワークソリューションの先端部門ならではの技術・ノウハウを活かし、変化の激しい市場ニーズを的確に捉えたサービス提供に向け、日々取り組んでおります。

使いやすく、高機能なビジネスユーザー向けIP 電話を低廉な料金で提供

―「ひかり電話ビジネスタイプ」はどのようなサービスでしょうか。

立花現在NTT 東日本では、個人/SOHOユーザー向けの「ひかり電話」、法人ユーザー向けの「ひかり電話ビジネスタイプ」という2種類のIP 電話サービスを提供しております。この2サービスのうち、ネットワークソリューション部では法人ユーザー向けの「ひかり電話ビジネスタイプ」の開発・営業に取り組んでいます。本サービスは、加入電話と同様の電話番号(「0AB~J」番号)が利用でき、固定電話相当の音声品質を低廉な料金で提供しております。平成17 年4月よりサービス名称を「法人向けIP 電話サービス」から現在の「ひかり電話ビジネスタイプ」に変更し、サービス内容も大幅に改善しました。まずアクセス回線について、従来のメトロイーサ、スーパーワイドLANサービスといったイーサ系VPNサービスだけでなく、より廉価なメニューを提供するために、Bフレッツサービスを追加致しました。また、電話機と接続するVoIPゲートウェイ等、機器のレンタル提供を開始し、基本料金についても電話回線数の少ないお客様にも利用いただけるよう引き下げを行うことで、より導入しやすいサービスとなりました。その他、通話料金については、東日本エリア内での同一契約者間の通話が無料であるとともに、加入電話への通話は、県内一律3分6円(税込6.3円)、県外一律3分10 円(税込10.5 円)の「プラン1」と、県内・県外ともに一律3分8円(税込8.4 円)の「プラン2」という低廉な料金プランを2種類用意することで、お客様のご利用形態に合った料金プランをお選びいただけます。

―低廉な料金に加え、機能面についてはいかがですか。

立花機能面では、固定電話のダイヤルインやボイスワープ等と遜色ない機能を持つとともに、PBX機能をNTT東日本のネットワーク側で受け持ち、多様なオプションサービスを提供するIPセントレックス機能や、Web上でユーザーがリアルタイムに各種設定変更が可能なカスタマコントロール機能など、利便性と高機能も大きな特徴です。さらに、アクセス回線にフラットイーサやBフレッツ等を利用し、データと音声の統合ネットワークを構築することも可能です。その場合の音声品質については、QoS制御機能を利用し、音声パケットを最優先にすることで確保致します。この他にも市場ニーズに合わせた新メニューの提供に向け、日々取組みを進めております。

サービススペック拡充とIP の特性を活かしたソリューションの提供に注力

―今後のIP電話サービスのビジネス展開について、どのようなことをお考えですか。抱負をお聞かせください。

立花「ひかり電話ビジネスタイプ」の普及拡大に向け、サービススペック拡充に取り組んでおります。具体的には、本サービスのIP セントレックス機能をモバイル端末でも利用可能にするモバイルセントレックス機能について提供を予定しております。また、その他にも、グループ会社の株式会社エヌ・ティ・ティ エムイーが提供しているIP 電話サービス「XePhionコールPro+(プラス)」との内線相互接続についても提供のための準備ができております。さらにデータと音声のトータルIP化によるユビキタスオフィス環境の構築といったようなIP ならではの特性を活かしたソリューションについても検討を行っております。今後さらなる競争激化が予想されるIP電話市場において、料金面以外での付加価値を訴求すべく、サービス競争力強化に取り組んでまいります。

―本日は有り難うございました。

お問い合せ先

東日本電信電話株式会社
ビジネスユーザ事業推進本部
ネットワークソリューション部 販売企画担当
TEL:03-6810-6026

「ひかり電話ビジネスタイプ」サービス紹介ホームページ
http://www.ntt-east.co.jp/ipc/

「ひかり電話ビジネスタイプ」通信コスト無料診断URL
http://www.ntt-east.co.jp/tms/shindan/


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