NTTグループのソリューションガイド

ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

既存のJ2EE、.NET混在環境で
SOAによる柔軟なシステムを実現するために協業

日本HP/日本BEA/マイクロソフト


日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、日本BEAシステムズ(日本BEA)、マイクロソフトの3社は、新たなシステム設計手法として注目を集めるSOA(サービス指向アーキテクチャ)の導入促進に向けて協業を開始する。

市場の変化に応じて新しいサービスをどれだけ早く提供できるかが、企業発展の鍵になってきている。しかし、新サービス提供に不可欠なITシステムは個々の業務処理に最適化されているのが現状である。そのため、新しいサービスを提供するために各業務プロセスを組み合わせるには、ITシステムの変更に多くの時間と費用を費やさなくてはならない。このような障害を排し、複数のITシステムにまたがる業務を最適な方法で結びつけ、新サービスをより早く提供できるよう、提供するサービスを基準とするシステム設計手法SOA(サービス指向アーキテクチャ)が注目を集めている。

しかし、既に多くのIT システムが導入されている環境では、SOAによるシステム構築への移行に多様な技術検証や動作確認の工数がかかる。そのため、どこから着手すればよいのかが分からず、SOAの導入が進まないのが現状である。そこで、業界標準の技術を使用したサーバなどのハードウェア、アプリケーションサーバや運用管理ソフトウェアなどのミドルウェアといったIT 基盤において高いシェアを持つ3社が共同で、SOA化に必要な技術検証やそれに基づくSOAによるシステム構築サービスを提供することとなった。これにより、既存のJ 2EEや.NETをはじめとする様々な技術を利用して構築されたシステムでも、SOAによるシステム構築の実現が容易になる。今回の協業の内容は次の3点である。

①SOA 実現のための技術検証施設「SOA コンピテンシー・センタ」の開設:日本HPの市ヶ谷事業所内に、J2EEに準拠した日本BEAのBEA WebLogic製品群、エンタープライズ・サービス・バス(ESB)製品、BEA AquaLogicと.NET環境で稼動するマイクロソフトのBizTalk Server との相互接続検証や、日本HP のSOA 運用監視ツール「HP OpenView SOA Manager」との連携検証を行うSOA コンピテンシー・センタを開設する。日本BEA、マイクロソフト両社の製品の相互接続を検証することで、J2EE、.NET混在環境におけるSOAによるシステム構築を可能にしていく。また、SOA を運用監視する「HP OpenView SOA Manager」との連携検証を行うことで、頻繁に変わるサービスサイクルの監視を実行することが可能となる。

②お客様の状況に合わせSOA によるシステム構築を実施する7つのサービス提供:日本HPは、日本BEA、マイクロソフトの技術協力のもと、同社がSOAによるシステム構築、運用を10年以上行ってきた実績、経験をもとに、システム導入のアセスメントから設計、運用管理までを含めた7つのサービスを提供する。各サービスは、お客様の状況に合わせ、様々な段階からのSOA導入が可能なように設計されており、準備の整った環境からSOAによるシステム構築が可能となる。

③SOA 導入によるメリットを体験できるデモセンターの開設:日本HP市ヶ谷事業所内に、SOAのデモセンターを開設し、お客様のシステム状況に合わせてデモを行う。これにより、お客様のIT システム状況からSOA導入へのロードマップのイメージとメリットを理解してもらう。

お問い合わせ先

●日本ヒューレット・パッカード TEL:03-5463-8570

●日本BEA システムズ TEL:03-5545-8400

●マイクロソフト TEL:03-4523-3210


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