音声/データ統合による次世代コミュニケーション環境
昨今、企業におけるVoIP/IPテレフォニーの導入が進む中、その関心が“音声/データ統合をどのように進めるべきか”という点に移行している。VoIPはアプリケーションとの統合によりオフィス業務の生産性を向上させる技術である。このVoIPを活用することで、電話(音声)以外の様々なコミュニケーションと統合することが可能となる。例えば、VoIPを核とした“リアルタイムコミュニケーション”は、従来のコミュニケーションインフラがメディアの種類ごとに独自のソリューションとユーザーインタフェースを持つのに対して、コア技術としてSIP(通信制御プロトコル)を使用して、IPベースのインフラによる共通のアプローチのもと、プレゼンス情報を中心に人・情報・プロセスを結び付け、様々なデバイスから利用可能な統合コミュニケーション環境の実現を目指したものである。
このように、多くの企業で着実に進みつつある音声/データ統合を軸に、その市場動向とVoIPの普及拡大に向けた取組み、そして、次世代のコミュニケーション環境に向けた各社の製品を紹介する。