IMS元年 CTCが提唱するNGN IMS/OSS Solution
ネットワークの大容量化・高品質化、端末の多様化等に伴い、NGN(Next Generation Network:次世代ネットワーク)への期待が高まっている。NGN推進の目的は、通信事業者やサービスプロバイダーが持っている役割を分担できるとともに、異なるネットワークをシームレスに接続することで、より高度でセキュアなサービスを柔軟に提供することができる次世代のネットワークインフラを構築、提供することである。このNGNにおいて重要な役割を果たすと言われているのが「IMS(IP Multimedia Subsystem)」である。
IMSは、これまで固定および移動体通信等で行われていたサービスをIP化し、融合したマルチメディアサービスを実現するための規格であり、それに基づき、IPおよびSIP技術をベースにつくられたシステムソリューションを指している。IMSの規格は、W-CDMAを中心とした移動通信関連の標準化を担当する3GPP(3rd Generation Partnership Project)で仕様が規定され、続いてCDMA2000関連の標準化を担当する3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)にてMMD(Multimedia Domain)として採用され、近年、NGNにおいても採用されるようになった。IMSが広く採用されている背景には、オールIP化の流れに従い、インターネットとの親和性の高い標準を採用する動きと、通信事業者がネットワーク側に制御権を保持したかたちで各種マルチメディア通信サービスを提供していくという動きがある。
今後、NGN上で通信事業者が提供するサービスは、音声/データ/映像のトリプルプレイにモビリティを加えた「クワドルプルプレイ」と言われるようになるだろう。ここでは、通信と放送が融合したさまざまなサービスが展開されることになる。しかし、通信と放送は別の技術で構成されており、異なるインテグレーターがシステムを構築してきた。今後も通信と放送が融合して新たなサービスが生まれるが、それに付加価値を与えるためには、革新的な技術が必要であり、このような技術を先取りして提案していくことが、より一層、インテグレーターに求められてくるだろう。そのためには、これまでにない新しいパートナーシップのかたちが必要である。
ここでは、NGNの鍵を握るIMSソリューションの実現に向けた伊藤忠テクノサイエンス(CTC)の取組みとして、CTCとの強固かつ新たなパートナーシップに基づいた各社のソリューションを紹介する。
サン・マイクロシステムズ
IMS/OSDPを支えるJavaTMテクノロジとATCAサーバプラットフォーム
日本BEAシステムズ
IMSサービス開発/提供/管理プラットフォーム「BEA WebLogic Communications Platform」
フォーティネット
ATCAに準拠したキャリアグレードのセキュリティソリューション
クレーマー・ジャパン
迅速かつ柔軟なビジネス変革を実現する
「次世代OSS」への戦略的アプローチ
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