OCNサービスにおける迷惑メール対策
およびセキュリティ対策の強化について
NTTコミュニケーションズ
NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、インターネットサービスプロバイダ「OCN」において、迷惑メール対策及びセキュリティ強化のために、2つの新サービスを開始した。OCN会員が受信したメールについて迷惑メールである可能性をお客さまにお知らせする「迷惑メール自動判定」サービスと、ISPのメールサーバを経由しない動的IPアドレスからOCN会員(ocn.ne.jpドメイン利用者)宛のメールを規制する「Inbound Port 25 Blocking」である。
これらのサービスに加えて、不正な通信を遮断するために送信元IPアドレスの正当性を検証するuRPF(unicast Reverse Path Forwarding)について全OCNサービスを対象に順次採用していく。
対策の概要
(1)「迷惑メール自動判定」について
OCN会員宛のメールについて、同意をいただいたお客さまに対し、OCNサーバで迷惑メールである可能性を計算の上、判定結果(%)や迷惑メールであることを示す[meiwaku]表記を件名などに付与し、お客さまにお知らせする。本機能とメールソフトの仕分け機能を併せて利用することで、迷惑メールを指定のフォルダに自動的に仕分けする事ができる。
- ・利用料金:
- 無料
- ・設定方法:
- PC端末のWebブラウザからの設定により利用できる。
(2)「Inbound Port 25 Blocking」について
迷惑メールの送信方法として、ISPのメールサーバを経由せずメール送信者自身が用意したメールサーバから送信される場合が少なくない。このようなメールサーバは、動的IPアドレスを利用しており、迷惑メール事業者が自らメールサーバを設置して送信する場合がある。またPCに感染したウイルスなどがユーザーの意図とは無関係に、ISPのメールサーバを経由せず感染したPC自身がウイルスメールを送信する場合もある。OCNでは、OCN会員宛のメールの中でISPなどのメールサーバを経由せずに動的IPアドレスから送信されるメールを規制することで迷惑メール削減を支援する。
規制対象はOCNが管理する動的IPアドレスと、OCN以外のISPが管理する動的IPアドレスであり、OCN以外のISPの動的IPアドレスの規制については事業者と交渉のうえ、順次対象を拡大していく予定。
(3)uRPFについて
OCN以外のISPを経由してきたデータやOCNから送信されたデータについて送信元IPアドレスが正当なものであるかを検証し、偽装された送信元IPアドレスを持った通信を遮断する。不正な通信はお客さまのインターネット環境やISPのバックボーンネットワークに大きな負荷を与えて正常な通信を阻害するため、本技術の導入によりOCNネットワーク全体のセキュリティを高め、より安心してインターネットを利用することが可能になる。
uRPFではルータが相互に経路情報をやり取りして動的に作成するルーティングテーブルの情報に基づくため、効果的に送信元IPアドレスの正当性検証ができ、ネットワークの構成の変更に対しても即座に対応できる。
今後の対策
今後、「Outbound Port 25 Blocking」の対象地域の拡大や、迷惑メール自体をお客さまに配送せずOCNのネットワーク上に隔離するサービスの導入も行っていく。またOCNでは今後もインターネット上のセキュリティ向上のため新技術の導入をはじめ、ネットワークの増強などに取り組んでいく。
お問い合わせ先
NTTコミュニケーションズ株式会社総務部 広報室
TEL:03-6700-4010
NEWS(2006年5月)
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