米国サン・マイクロシステムズは、画期的なCoolThreads技術による次世代UltraSPARC T2プロセッサの設計を３月に完了したことを発表した。第1世代UltraSPARC T1プロセッサとSun Fire T2000システムが発表されてからまだ日は浅いものの、サンは引き続き顧客のニーズを先取りしたチップ・マルチスレッディング（CMT）技術を投入していく方針である。そしてサンは、次世代 UltraSPARC T2プロセッサを予定どおり2007年後半に新システムに搭載し、市場投入する予定である。

世界初の64スレッド・プロセッサであるSun UltraSPARC T2の性能は、UltraSPARC T1と同等の消費電力で2倍まで達する見通しであり、CMT分野におけるサンの革新性とリーダーシップを強く印象づけるものとなるだろう。サンは、次世代UltraSPARC T2プロセッサのアーキテクチャと性能を強化してCMTシステムの対象市場を拡大し、スループット性能や低消費電力などで引き続き業界標準を確立しながら、インターネットの次期拡張に備える構えである。

サンのデビッド・イェン氏は、次のように述べている。

「UltraSPARC T1搭載のSun Fire T2000は、データセンターのパフォーマンスと省電力性能で新たな業界標準を打ち立て、CMT分野でのサンのリーダーシップを確立するでしょう。次世代UltraSPARC T2プロセッサの設計を終えたサンは、他社をゆうに1年以上も引き離しただけでなく、抜群のスループットと数百万ドル規模のコスト節減（電力、空調、スペースなど）へのロードマップをお客様に提示しています。」