NTTアドバンステクノロジは、２次元コード（QRコード*）とMicrosoft Excel（以下：Excel）**で作成の名簿から入退管理システムを容易に構築できる「QRIDマネージャVer.1.5」を開発し、2006年6月より販売を開始した。

システム概要

NTT-ATでは2005年より、物品へ貼付したQRコードラベルをリーダで読み取るだけで、簡単に固定資産等の物品管理ができるシステムを開発し、販売している。「QRIDマネージャVer.1.5」（以下：QRIDマネージャ）は、従来の機能にメール送信、画像表示機能を付加することで、入退室管理システムへ対応が可能となった。Excelで作成した名簿と入館証に貼付したQRコードを照合して入退管理を行う、簡易入退管理システムとして利用できる。学習塾等で生徒の入／退場毎に読み取ったQRコードに関する情報をメール送信する機能により、当該生徒の入退の都度、保護者へ連絡メールを送信することができるため、中小規模の塾などで生徒の防犯対策に活用できる。

従来のシステムと同様に、情報の管理などの基本操作はExcel上で行えるため、特別な操作を覚える必要はなく、また、すでに作成済みのExcelファイルを使用できるため、名簿データベース構築等の初期導入コストを抑えた早期導入が可能である。

システム構成

• QRコードリーダ
• ノートPC（QRIDマネージャ，Excelのインストールが必要）
• 専用ラベルプリンタ

システムの特長

・QRコード読取日時の記録

QRコード読取日時をExcelシート上に記録。データ１件につき、入退管理用に日時２つを記録可能。

・QRコード読取を電子メールで連絡

QRコード読取と同時に指定アドレスへ電子メールを送信。データ１件につき、入退連絡用にメッセージ２種類を登録可能。

・データの自動検索と一括表示/編集

読み取ったQRコードと、名簿（Excelファイル）を照合し、該当したデータと画像をダイアログに表示できるため、本人確認等が容易に行える。また、ダイアログで編集した内容を、Excelに反映させることも可能。

・簡単操作

基本操作は、Excel上で行うため、特別な操作を覚える必要がない。

・データベース構築不要

作成済みのExcelファイルを使用可能なため、新たにデータベースを構築する必要がない。また、高価なDBを使用しないため低コストで導入可能。

・耐久性のあるラベル

専用ラベルプリンタで印刷するラベルは、表面がラミネート加工のため、水や擦れに耐久性がある。

◆適用例

• 塾生徒の入退館管理
• 展示会の入場者管理
• 物品入出庫管理
• 固定資産の現況調査

◆価格

• 設置型QRコードリーダセット注1）　 238,000円（税込）
• 無線タイプQRコードリーダセット注1）　248,000円（税込）
• 有線タイプQRコードリーダセット注1）　298,000円（税込）
  

• * QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標。
• ** Microsoft WindowsならびにMicrosoft Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標。