ヒューレット・パッカード・カンパニー（HP）は、ITマネジメントソフトウェアとサービスのリーディング企業であるマーキュリー・インタラクティブ・コーポレーションと、株式公開買い付けによる正式買収契約を結んだことを発表した。今回の買収について、HPのCEO兼社長のマーク・ハード氏は「本日、市場をリードする２つの事業を統合し、業界で最も強力なマネジメントソフトウェアのポートフォリオを創出します。今回の統合は、お客様に対してはITコストを削減すると同時に新サービスの提供を加速し、HPにおいては利益ある成長を促進します。この買収は、HPの株主にとって非常に重要な価値を提供します」と語っている。一方マーキュリーのCEO兼社長のトニー・ジンガーリ氏は「HPとマーキュリーはBTO（Business Technology Optimization：ビジネス・テクノロジの最適化)のトップ企業となります。今回の買収はお客様、株主、社員そしてパートナーに大きな機会をもたらします」と語っている。

今回の買収は、HP OpenViewのシステム、ネットワークおよびITサービスマネジメントソフトウェアと、マーキュリーの強みであるアプリケーション・マネジメント、アプリケーション・デリバリー、ITガバナンスとSOAガバナンスを統合するもので、ビジネス要求とITサービスを連携・自動化させて、最適化する最強の製品の組み合わせを提供することが可能となる。

またHPは、今回の買収によって、同社のソフトウェア事業の売上は、年間で20億ドル以上に拡大すると見込んでいる。