IP電話普及推進センタ（IPTPC）と（社）情報通信設備協会（ITCA）は、ITCAがVoIP技術者の教育のために用いてきた「ITCA VoIP資格」を終了して、今後はIPTPCの「IPTPC VoIPアドバイザ資格」に一本化することで合意した。

ITCAでは、VoIPシステム工事に関わる技術者を広く早期に育成するために、2003年9月にITCA VoIP資格を設定し、技術者向けの系統的な研修と資格認定を行ってきた。同資格の設定にあたっては、当初からIPTPCがITCAに協力しており、「ITCA VoIP試験」はIPTPCが2002年12月より運営する「VoIP認定技術者資格制度」で用いてきた「IPTPC VoIPアドバイザ試験」に準拠していた。これによってITCAとIPTPCでは、両資格の相互認定を実施してきた。

そしてこの度、ITCAが主宰する国内VoIPベンダーの代表機関「VoIP技術資格認定委員会」において、IPTPCのVoIP資格が事実上の業界標準になっているとの判断に基づき、ITCA VoIP資格認定を終了してIPTPC VoIPアドバイザ資格を使用することを決定した。

今後ITCAは、VoIP資格一本化に伴い、着実に伸び続けているIPテレフォニー市場における認定資格制度として、IPTPCのVoIP認定技術者資格制度を支援していく。なおITCA VoIP資格を取得している方はそのまま継続してIPTPC VoIPアドバイザ資格として活用でき、ITCA VoIP資格を取得する予定だった方はIPTPC VoIPアドバイザ資格を取得することで、同等の資格として活用できる。