NTTグループのソリューションガイド

ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

「デジタルペンゲートウェイ」が新たな通信方式に対応

~高速で安定したデジタルペンゲートウェイを実現~

NTTコムウェア

NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア)は、Anoto Components方式(*1)に対応した「デジタルペンゲートウェイ」を開発し、この「デジタルペンゲートウェイ」を利用したシステム構築サービスを開始する。

これにより複数のデジタルペンを利用する環境において、より高速の通信が実現可能だ。

背景

「デジタルペンゲートウェイ」は2005年2月の発売開始以来、複数のデジタルペンから同時にデータ受信できるアクセスポイント装置として幅広く利用されている。現在はNBOS(*2)(Network Based Open Services)方式に対応しているが、今後デジタルペン利用拡大への寄与が期待されるAnoto Components方式への対応を検討してきた。

Anoto Components方式デジタルペンゲートウェイの特徴

従来のNBOS方式では、デジタルペンの認証などを行うサーバが必要だが、Anoto Components方式では「デジタルペンゲートウェイ」が認証を行うため、こういったサーバの設置が不要になる。そのため、デジタルペン導入のコスト削減が可能となり、ネットワーク構成も簡略化できる。

また、ペン1本の送信にNBOS方式では20~30秒を要していたが、高性能Bluetoothプロトコルスタック(*3)「BL-Rappore」を採用し、Anoto Components方式に対応したことで、送信時間は数秒へと短縮。同時送信の性能についても、デジタルペンゲートウェイ1台あたり30本のデジタルペンの送信を30秒で完了している(NTTコムウェア測定結果)。

さらに、今回の「デジタルペンゲートウェイ」では環境設定をWebを通じて行うことができるため、どこからでもメンテナンスが可能となるなど、保守性が向上。これにより、従来「デジタルペンゲートウェイ」の環境設定に必要であった専用端末(特別なソフトウェアがインストールされたもの)は不要となる。

デジタルペンゲートウェイの概要

「デジタルペンゲートウェイ」は、アノト方式(*4)デジタルペン専用のアクセスポイント。「デジタルペンゲートウェイ」とデジタルペンの間はBluetoothで通信しており、複数のペンから無線同時通信が可能だ。ケーブルで接続する必要がないため、デジタルペンを自由に持ち運ぶことができ、通常のペンと同様の使い方ができるため、教育分野や会場アンケート、お客様窓口業務など、同時に複数のペンを利用する業務に最適だ。

ハードウェアにはNTTコムウェアが開発した超小型Linuxサーバ「L-Box」を用いており、低消費電力、静粛かつ連続運転が可能。また、「L-Box」は文庫本程度の非常にコンパクトなサイズで、設置場所を選ばず持ち運びも容易だ。

【解説】

*1 Anoto Components方式
デジタルペンがアクセスポイントに対して直接データ送信する通信方式。デジタルペンの認証をアクセスポイントが行うため、認証サーバは不要で、高速な接続を可能。
*2 NBOS(Network Based Open Services)方式
ネットワーク上の認証サーバでデジタルペンを認証した上でデータ送信する通信方式。
*3 Bluetoothプロトコルスタック
ハードウェアでBluetooth機能を使用可能とするためのソフトウェア。「BL-Rappore」は株式会社ブライセンのBluetoothプロトコルスタック。
*4 アノト方式
スウェーデン アノト社(http://www.anoto.com)が開発した、専用の紙とデジタルペンを使った、入力ユーザインタフェース技術。キーボードなどこれまでのインタフェースを操作することなく、慣れ親しんだペンと紙で、メモやイラストをデータ伝送できる。

※「L-Box」はコムウェアの登録商標です。

※その他、記載されている会社名、製品名等は、各社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

NTTコムウェア株式会社
研究開発部
インキュベーション担当
TEL:043-211-3590

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