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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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電磁ノイズ、環境負荷を低減したインバータ式蛍光灯器具「EcolonLIGHT」の販売を開始

NTTアドバンステクノロジ

NTTアドバンステクノロジは、NTT研究所のインバータ回路に対する電磁ノイズ低減技術を利用し、発光効率の高い小径蛍光ランプを組み合わせることにより、電磁ノイズ強度が小さくかつ省エネルギー効果の高いインバータ式蛍光灯器具「EcolonLIGHT(エコロンライト)」を製品化し、2006年10月から販売を開始した。

本製品は、インバータ式蛍光灯の使用が制限されていたデータセンタや病院などの精密電子機器を扱うところで特に有効で、また電力使用量を大幅に削減できることから環境に優しい蛍光灯である。NTT東日本の通信機械室などへ導入されている。

背景

インバータ式蛍光灯は消費電力が少なく小型軽量化に適している一方で、点灯時の電磁ノイズ発生等により、通信機械室やコンピュータ室、病院などといった、精密で、誤動作の影響が甚大な電子機器の使用環境では使用を控えるところもある。

これまで、NTTの通信機械室では安定した通信品質を維持するため、電磁ノイズ強度の低いラピッドスタート式蛍光灯を使用しているが、トランス型安定器が重く、消費電力が大きい等の課題が残っていた。NTT-ATでは、NTT環境エネルギー研究所で開発されたインバータ回路に対する電磁ノイズ低減技術を利用し、また発光効率の高い小径(T5)蛍光ランプと組み合わせることにより、一般のインバータ式蛍光灯と比べて定常ノイズ、過渡ノイズとも大幅に低減し、ラピッドスタート式蛍光灯などと比べて最大約50%の低消費電力化をはかったインバータを開発した。この度、本技術を組み込んだ蛍光灯器具の製品化を行い、販売を開始した。

EcolonLIGHTの特長

EcolonLIGHTは、インバータ回路の電源オン時に発生する過渡電流、およびこれに伴って発生する電磁ノイズを抑制する「突入電流抑制回路」を設けたことが最大の特長である。この過渡ノイズを一般のインバータ式蛍光灯と比べて約100分の1に低減した。また、インバータ回路に「EMIフィルタ回路」を設け、空間および電源線を伝って常時放射される広帯域の電磁ノイズを抑制している。本製品では、この定常ノイズも同様に大幅に低減されており、国際規格(CISPR 15)の許容値を十分に下回っている。また、本製品はAC100V、AC200V共用であり、両電源電圧においても低ノイズを実現している。

さらに、このような低ノイズ化と同時に、発光効率の高い小径(T5)蛍光ランプと組み合わせ、最大約50%の省エネルギー率を実現している。それに加えて、管径・質量を従来の普及ランプと比べて2分の1以下にしたため資材、梱包材の削減と環境負荷の低減にも大いに貢献している。また、本ランプは、寿命終期(12,000時間経過後)の明るさで初期の88%を維持し(光束維持率88%)、従来の普及ランプ(同70%)と比べ、長期間にわたって明るい環境を維持することも可能である。そのほか、ランプ寿命終期を検出し、ランプの点滅を数秒以内で停止させる機能も備えている。

価格についても従来の定常ノイズを抑制した蛍光灯器具と比べ同等以下の低価格も実現している。

【参考価格】

トラフ型器具(ランプを含む一式)

40形1灯器具:
13,000円
40形2灯器具:
18,000円
20形1灯器具:
10,000円
20形2灯器具:
15,000円

詳細はお問い合わせください。

お問い合わせ先

NTTアドバンステクノロジ株式会社
アクセスネットワーク事業本部
EMCセンタ 担当:森
TEL:0422-51-9811
E-mail:emc-sales@ntt-at.co.jp

NEWS(2006年12月)

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