NECは、同社の企業向けIPネットワーク統合運用管理ソフト「WebSAM NetvisorPro」に、ネットワークの負荷状況を監視するプロトコル（規約）であるsFlowに対応した新製品「WebSAM NetvisorPro Ver.4.2」を発表した。本製品は、ネットワーク機器から送信されるsFlowデータを収集することで、IPアドレス／ポート番号毎や両者の組み合わせ等によるトラフィックレポート（通信負荷情報）を提供することができるので、どのホストからのデータ通信量が多いのか、どのサーバにどんなサービスアクセスが多いのか、また、エンドツーエンド間でどのようなアプリケーションの通信量が多いのか等をリアルタイムに監視することができる。これにより、ネットワークトラフィックをより詳細に分析して、ネットワークやサーバのキャパシティプランニング（性能設計）やQoS（通信サービス品質）のマネジメントに有効活用することが可能である。

近年、ストレージやIP電話等、様々な機器がIPネットワークに接続され、その負荷が増大している。このため、常にネットワークトラフィックを分析・監視して適切な運用を行う必要がある。しかし、トラフィックを詳細に分析するには全てのパケットをモニタリングできる高価な専用機器が必要である。しかし、それを導入することは難しい。そこで、専用機器の代わりにネットワークトラフィックを分析できるsFlowを実装するネットワーク機器が増えてきている。WebSAM NetvisorPro Ver.4.2は、このような市場のニーズに応えた製品である。