世界初、直流給電方式を全面採用した新オペレーションシステム「MaRIA」の運用を開始
-情報通信のBCPを強力にサポートする高信頼・高効率で地球環境にやさしいシステムを開発-NTTファシリティーズ
NTTファシリティーズ(代表取締役社長:森 勇)は、情報通信サービスの安心・安全・信頼を更に強化するため、情報通信システム用の電源・空調装置を24時間365日絶え間なく監視・制御するとともに、設備管理・保守作業管理等、幅広い業務を横断的にサポートできる新たなオペレーションシステム「MaRIA」を開発した。
MaRIAは、この規模のオペレーションシステムとしては世界初*の直流給電方式を全面採用した、地球環境にもやさしいシステムである。
*:当社調査による。
概要
NTTファシリティーズでは、これまで、情報通信システム用の電源・空調装置の監視・保守において、監視システムと設備マネジメントシステムの2つのシステムを併用し、運用してきたが、今回、老朽化したこれらのシステムを統合する新たなオペレーションシステム「MaRIA」を開発した。
これにより監視情報と設備情報が高度に連携し、情報の把握が容易になった。また、気象情報や交通情報などの市中情報、IP電話、Web技術など最新技術も取り入れて、オペレータ支援のための機能拡充を図り、さらなる情報通信サービスの高信頼化、高品質化に寄与している。
主な特徴
(1)オール直流化による高信頼・高効率・省スペースを実現
MaRIAでは、データベースサーバ、ストレージ及びルータ等のすべてに直流給電方式を採用している。直流給電方式の特徴は次のとおり。
- 高い信頼性(交流給電方式の10倍)
- 高効率で地球環境にやさしい(交流給電方式より20%高効率)
- 設置面積の省スペース化(交流給電方式の1/2)
(2)サーバ等の冗長化とネットワークの二重化による高信頼化
データベースサーバ、ストレージ及びルータ等を冗長化し、どの装置で故障が発生しても異常を検出して自動的に切り替える構成になっている。
また、警報情報を収集するネットワークについても二重化しており、回線故障発生時には、自動的にもう一方のネットワークへ切り替わり監視業務の継続が可能だ。
(3)システム性能の大幅向上
監視対象が大規模なことから、広域停電などの大規模災害時には多数の警報が集中して発生する。また、警報多発時にもオペレータが迅速に対応できるよう、発生した警報を遅延なく表示させるため、各サーバに処理要求を均等に配分する負荷分散装置を導入し高負荷対策を実施するとともに、警報表示性能の大幅な向上を図った。
(4)相互代替機能による監視業務の事業継続化
東日本と西日本の全国2拠点のオペレーションセンタで24時間365日体制が取られ、万一の大規模災害により東・西のいずれかのオペレーションセンタが監視不能に陥った場合でも、他方のオペレーションセンタに機能を移し、監視業務が継続できる相互代替機能を備えており、事業継続計画(BCP)のサポートを確実なものにしている。
今後の展開
現行システムからの移行を12月より順次実施し、平成18年度中に全て完了する予定。MaRIAによる高信頼の広域遠隔監視サービスをはじめとする様々な監視・保守サービスを、全国約180ヶ所の保守拠点と連動し、お客様に提供していく。
お問い合わせ先
株式会社NTTファシリティーズ広報室
TEL:03-5444-5112
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