NTTコミュニケーションズ（以下、NTT Com）は、企業向け各種VPNサービスで利用可能なオンライン型アプリケーションサービス「統合VPNアプリケーションサービス」において、企業でのセキュリティを低コストかつ簡易に向上させる「VPNセキュリティ」の提供を開始した。その第一弾として、企業内PCのセキュリティ管理を実現する「VPNセキュリティ 検疫ネットワーク」、「VPNセキュリティ PCパトロール」を平成19年３月７日より提供開始している。また、平成19年９月30日までの申込み分を対象に、初期費用と最大３ヶ月分の月額利用料を無料とするキャンペーンを実施している。

VPNセキュリティ 検疫ネットワークの提供について

（１）サービス概要

業界初の仮想サーバ型検疫ネットワークASPサービス※1。

「VPNセキュリティ 検疫ネットワーク」は、NTT Comの提供するアプリケーション接続サービス※2を利用し、㈱ソリトンシステムズと連携して提供する検疫ネットワークASPサービスを仮想サーバ上で提供するため、安価な月額料金で手軽に利用できる。

本サービスでは、不正PCやセキュリティ違反PCのVPNへの接続を遮断できると同時に、Winnyなど、企業のセキュリティポリシーに反してインストールされているソフトウェアのネットワーク側からの強制削除も可能。

（２）主な提供機能

認証ID/パスワードやMACアドレスでの認証、ウイルス対策ソフトの更新状況、Windowsパッチファイルの適用状況などに応じてVPNへの接続を制御する。提供機能の選択や更新チェック日時の指定など、ユーザーごとのセキュリティポリシーにあわせた個別の設定ができる。

（３）適用サービス

・Group-VPN（順次拡大予定）

VPNセキュリティ PCパトロールの提供について

（１）サービス概要

企業内PCのセキュリティ情報を一元管理するASPサービス。

企業内PCの利用ソフトウェアやセキュリティパッチ適用状況などを日次で情報収集し、セキュリティ管理者向けの一覧レポートを提供する。また、オプションとして「ウイルスバスター月額版」をセットで提供することも可能で、各PCのウイルス対策、スパイウェア対策に役立つ。

（２）主な提供機能

企業内PCのハードウェア情報、インストールソフトウェア情報、ウイルス対策ソフトの更新状況、Windowsパッチファイルの適用状況などのPC詳細情報を、分かりやすいレポートとしてWebブラウザ上で提供する。

（３）適用サービス

・Group-VPN（順次拡大予定）

今後の展開

「Arcstar IP-VPN」や「e-VLAN」などの「統合VPN」各サービスにも、「VPNセキュリティ」及び既に提供中の「VPNストレージ」など「統合 VPNアプリケーションサービス」各ラインナップの利用を可能にする予定。また、「統合VPNアプリケーションサービス」自体のサービスラインナップも順次拡大していく。

【用語解説】

※1　仮想サーバ型検疫ASPネットワークサービス

通常の検疫ネットワークASPでは個社ごとに検疫ポリシーサーバを設置する必要があるのと異なり、1台のサーバを仮想的に複数企業で利用することが可能な検疫ネットワークASPサービス。

※2　アプリケーション接続サービス

NTT Comが提供する統合VPN上でアプリケーションを提供するプラットフォーム。