NTTグループのソリューションガイド

ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

負荷試験でも使える高性能なJavaプログラム性能測定ツール

「NeckLess」のパッケージ販売及び性能測定サービスの提供開始

NTTデータ

NTTデータとニューソン(株)※1は、NTTデータが平成17年から社内で開発・評価を実施してきたJavaプログラム性能測定ツール「NeckLess(ネックレス)」についてニューソンがNTTデータからノウハウの開示を受け、製品化及び販売を実施することで合意した。NeckLessは、NTTデータの独自技術により、性能測定時の負荷を最小限に抑制し、従来では困難であった負荷試験にも適用できる性能測定ツールである。これに伴いニューソンでは、NeckLess製品の国内でのパッケージ販売、OEM提供及び性能測定サービスの提供を平成19年4月1日より開始する。


NeckLessは、プロファイラと呼ばれるプログラム実行時の動作を分析するためのソフトウェア。

プロファイラは、システムがあらかじめ設定した性能(処理能力)で動作するかについて、システムの情報を取得する開発支援ツールで、処理能力の向上を阻害する要因(ボトルネック)の特定に利用されている。

NTTデータは、これまで既存のプロファイラ製品をシステム開発に適用していた。その結果次のような制約があることを確認した。今回提供するNeckLessは、これらの制約を解消するプロファイラである。

①高負荷時に計測困難

既存のプロファイラ製品を実行すること自体が大きな負荷となるため、性能問題が最も発生しやすい、高負荷時の計測が困難であった。このため、本来プロファイラを適用したい過負荷試験時やトラブル発生時などでは、プロファイラが利用できない。

②ボトルネックの誤認識

既存プロファイラは、それを実行すること自体が大きな負荷であるため、その計測誤差により、本来のボトルネックとは異なる箇所をボトルネックとして誤認識する。

NeckLessの特徴

(1)正確な計測結果

NeckLessは、NTTデータの独自技術によってプロファイラ自体の実行の負荷を最小限に抑えることで、システム本来の性能特性をより正確に計測する。NeckLessのベンチマーク評価では、既存の市販製品やオープンソースプロダクトと比較し、計測による実行時間増加量が最も少なく(11%程度)、プロファイラを使用していない時とほぼ同程度のスピードで動作することができる。この技術により、高負荷時でも実行負荷軽減による適用領域の拡大が可能となり、従来のプロファイラでは適用が困難であった負荷試験をはじめ様々な開発フェーズにも適用できるプロファイラを実現している。

(2)ボトルネックの容易な絞り込み

NeckLessは、NTTデータ独自開発のボトルネック絞り込み技術により、分かりやすいGUI操作のステップに従って分析を容易に実現。

(3)多彩な分析ツール

性能問題の分析や性能の改善(パフォーマンス・チューニング)に役立つ実行時データを計測し、グラフや表を用いて視覚的に分析する機能を実現している。例えば、NeckLessでは、データベースクエリの応答時間、ガベージコレクションの頻度、CPUとメモリリソースの使用率などを計測し表示することができる。

【用語解説】
※1 ニューソン株式会社
設立:昭和49年2月(1974年)
資本金:7億4000万円(非上場)
従業員:500名
事業内容:業務系システム開発/通信・制御系(組込)システム開発、オープンシステムの構築、ネットワークインテグレーション事業、パッケージ/ハードウェア開発販売。インターネットサービス事業。Linuxソリューション事業。
業務提携: 2005年3月、NTTデータと資本提携し、技術開発/製品化/販売・マーケティング業務で提携を進めている。

お問い合わせ先

株式会社NTTデータ
広報室
TEL:03-5546-8051

NEWS(2007年4月)

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