インフォテリアは、ブラウザだけで使うことのできる企業向けのネット表計算「OnSheet」を開発し、2007年10月から販売を開始する。

OnSheetは、インフォテリアが長年培ったデータ連携技術とTeam and Concepts社（香港）が開発したブラウザ内で稼動する表計算の技術を融合させて、ユーザーが企業情報システムの各種データを表計算のデータとして自由に加工、分析することを可能にした製品である。またOnSheetは、SaaSとして提供されるため、ユーザーは、従来の表計算ソフトのように自分のコンピュータにソフトウェアをインストールすることなく、ユーザー登録を行うだけで使用することが可能である。

OnSheetの表計算機能では、企業で通常使用されている表計算ソフトの基本機能を網羅し、縦横計算だけでなくグラフ機能なども備えている。また、パーマリンク機能により、ワークシートを複数の人でそれぞれの権限を設定して共有することができる。さらにパイプライン機能により、企業データベースに格納されたデータをワークシート上に呼び出し、またワークシートデータをデータベースに格納することができる。

これまで、同社の「ASTERIA」が導入された360社を超える企業において、Microsoft Excelのデータを扱うための「Excel アダプタ」は、約５割の導入率となっている。これは、企業情報システムのデータを表計算ソフトで扱うニーズが極めて高いことを示している。このデータ連携を自動化し、ブラウザ内で完結させ、社内外でセキュリティを保った状態で共有できることで、OnSheetは企業情報システムに新しい処理スタイルを提供することになる。