インフォテリアは、需要の高まるSaaS（Software as a Service）ビジネスを専業とする100％出資子会社「インフォテリア・オンライン株式会社」を2007年10月に設立し、同市場へ本格参入することを発表した。

新会社設立の背景には、企業における情報システムに対する考え方や、ソフトウェアの利用形態の変化がある。昨今企業では、インターネットの普及により、活動に必要なIT資産を全て所有するというこれまでの概念を超えて、インターネットを通じて必要なソフトウェアを必要なタイミングで利用するということが強く意識されるようになってきた。個人においても、インターネット上のサービスとPCにインストールされたソフトウェアの違いを意識しないユーザーが増加している。

SaaSは、このような変化を反映した大きな潮流である。そこにはサービスと企業内システムを「つなぐ」、サービス同士を「つなぐ」、サービスを介して人を「つなぐ」といった新たな需要が生まれている。インフォテリアは、同社が長年培ってきた技術とノウハウが、今後SaaS市場で大きな価値になると判断した。そして、国内No.1の出荷シェアを誇る「ASTERIA」で培われた「つなぐ」技術を中核としながら、事業内容、ターゲット顧客、営業政策、パートナーシップ政策の異なる新会社を設立することで、市場のスピードに呼応し、SaaS市場におけるリーダーシップたるポジションの確立を目指していくことを決定した。

インフォテリア・オンラインでは、SaaSの第１弾として「OnSheet（オンシート）」の提供を開始し、さらにSaaSのラインナップを充実させていく予定である。