モバイルセントレックスソリューション「ProgOffice®」新バージョン11月1日より営業開始
NTTソフトウェア
NTTソフトウェアは、モバイルセントレックスソリューション「ProgOffice(プログオフィス)」に、業界で初めて、無線LAN環境での電波干渉を自律的に回避し、安定した通話品質の確保と運用コストの大幅改善を可能とする新機能を追加し、11月1日より営業を開始している。製品出荷は2008年2月からとなる。
「ProgOffice」は、IP-PBXのオープンソースソフトウェア「Asterisk®」をベースに開発した中堅企業向けのモバイルIP電話システム。通常のIP固定電話機だけでなく、携帯電話/無線LANデュアルモードのモバイル電話端末を収容できるのが特長である。
ProgOfficeと既存製品との違い
「ProgOffice」は、下記のような4つの優位性がある。
- 高接続性:無線LAN環境でも、独自の無線制御技術により安定した通話を実現(特許出願中)
- 高可用性:キャリアグレードの稼働率・信頼性
- 高カスタマイズ性:新機能追加や業務システムとの連携などカスタマイズ可能
- マルチベンダ対応:メーカーに依存せずお客様のニーズに合わせて端末を選定
電波干渉問題を解決
近年、コスト効率や利便性の観点から、携帯電話を内線電話として利用するモバイルセントレックスを導入する企業が増えている。しかし、その一方で、近隣のコンビニエンスストアの電子レンジや、医療器具、隣接したオフィスのコードレス電話などの無線利用といった外来波による「電波干渉問題」が深刻化している。外来波は通話品質の安定運用に支障をきたし、その問題解決のためには、支障が出るたびに専門的な機器を使い、測定スタッフによる原因調査を行う必要があることから、コスト高の要因にもなっている。
NTTソフトウェアでは、こうした問題を解決するため、新機能を独自開発し、「ProgOffice」に搭載した。これにより、無線VoIPの通話品質確保や運用コストを大幅に改善することができる。
内線仕様 |
最大収容端末数 | 500端末 |
接続可能端末数 | FOMA(※2)/無線LANデュアル端末、固定IP電話機、ソフトフォン | |
接続可能無線アクセスポイント数 | 32台(拡張可能) | |
無線部仕様 | 暗号化、端末認証、RF監視、負荷分散、輻輳制御など | |
外部仕様 |
接続可能網 | ひかり電話ビジネスタイプ(※1)、INSネット64、INSネット1500 |
サービス仕様 |
代表発着信機能、保留機能、転送機能、留守番電話、電話会議、ワンナンバーシェアリング 等 ※いずれの機能も端末種別にかかわらず利用可能 |
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その他 |
ひかり電話ビジネスタイプ(※1)コンバータ内蔵 FOMA(※2)SIPプロトコルコンバータ内蔵 |
※1「ひかり電話ビジネスタイプ」は東日本電信電話株式会社、西日本電信電話株式会社が提供する法人向けIP電話サービスです。
※2「FOMA/フォーマ」は株式会社NTTドコモの登録商標です。
新機能のおもな特長
①電波干渉対策機能
外来波などによる電波干渉が起きても自律的に通話品質を確保
新バージョンの「ProgOffice」は、アクセスポイントの電波状態を常時監視することで電波干渉を把握する。
電波干渉が発生した場合には、他の電波干渉の影響を受けていないアクセスポイントにて通話を行うなど独自開発の無線制御技術を用いて、無線LANにおける電話の発着信を制御し、「ProgOffice」が自律的に通話品質を確保する。
さらに、発着信に留まらず通話中についても、電波干渉の変動を考慮し、より高度な制御を行うことで通話品質を確保する。
このように、無線LANの環境変化が運用中に起きたとしても、「ProgOffice」が自律的に対応することでメンテナンスフリーを実現する。
②電波干渉の見える化機能
電波干渉の見える化により運用コストを大幅に削減
外来波などによる電波干渉のトラブル解析を行うには、トラブル発生時の無線LAN環境を調査する必要があるが、無線LAN環境は常に変動するため、過去に遡ってトラブル発生時の環境を再現することは難しく、運用コストを押し上げる大きな要因となっている。
電波干渉の見える化機能では、監視内容をログとして保存するため、高額な専用機器を用いることなく、異常時のデータ解析が行える。過去の状況をグラフィカルに再現することで直感的なログ分析が可能であり、早期にトラブル解析が可能。このように、「ProgOffice」では、無線LANの運用保守サポートを効率化し、運用コストを大幅に削減できる。
導入効果
「ProgOffice」を導入することで、システム管理者や工事会社にとって下記のような効果があると考えられる。
「ProgOffice」を導入することで、システム管理者や工事会社にとって下記のような効果があると考えられる。
- 無線LANの環境変化に左右されず、音声品質を確保できることで、安定運用ができ、ユーザクレームからの開放
- トラブルが発生した場合でも、過去に遡って電波状況を把握できるため、対応稼動の軽減や適切な対応が可能
- 通常運用中においても、ユーザ自らが無線LAN環境変化を把握し適切な対応を行うことで、トラブルを事前に回避可能
NTTソフトウェアでは、(1)技術的な優位性、(2)コスト競争力、(3)グループ会社との協働による営業と保守・管理体制の強みを生かした営業販売を展開していく。
お問い合わせ先
NTTソフトウェア株式会社営業推進本部 第二営業部門
ユビキタスオフィス営業部門
吉場/森広/田口
TEL:03-5782-8683
E-mail:progoffice@cs.ntts.co.jp
製品URL:
http://www.ntts.co.jp/products/progoffice/
NEWS(2007年12月)
NTTグループ関連
- ODS(オンライン・デジタル・ソース)に関する共同トライアルを実施(NTT)
- GPS機能を搭載した法人向け位置情報専用端末「CTG-001G」を発売開始(NTTドコモ)
- 業界初!「外来波などの電波干渉問題」を解決-モバイルセントレックスソリューション「ProgOffice®」新バージョン(NTTソフトウェア)
- 「タンジブル災害情報管理システム」を開発-情報把握の簡易化、意思決定の迅速化を実現(NTTコムウェア)
- ホームネットワーク用c.LINKモデム「PN-200-C2E4」の販売開始(NTT-ME)
- 超小型・軽量の赤外線ワイヤレス音声ガイダンスシステム「ATUbique」を開発(NTTアドバンステクノロジ)
- 大規模サーバベースコンピューティング向けにロードバランス機能を装備した「マジックコネクト2.0」アドバンスエディション(NTTアイティ)
- 「小学生のインターネット利用に関する調査結果」(NTTレゾナント)
SIer・ベンダ
- 大型カラー液晶ディスプレイ電話機とソフトフォンの販売を開始(NEC/NECインフロンティア)
- 「Oracle GRID Center」においてILM に基づく階層型データベース管理ソリューションを共同で検証(EMCジャパン/日本オラクル)
- 相互運用性確保1周年で協業合意の範囲を拡大(マイクロソフト/ノベル)
- リリース8.5を日本市場に向けて販売開始-企業システムにおけるリアルタイム・データ統合を実現(インフォマティカ・ジャパン)
- ムーアの法則の継続とコンピューティング性能の向上を達成(インテル)
- インテルXeonプロセッサを搭載した新型ラックマウント型サーバの販売を開始(サン・マイクロシステムズ)
- MuleSource社と業務提携してオープンソースESB製品「Mule」の販売を開始(オージス総研)
- ダイナミック・ビジネス・アプリケーションを実現するプロジェクト「Genesis」を発表(日本BEAシステムズ)
- SaaS専業子会社「インフォテリア・オンライン」を設立しSaaS市場に本格参入(インフォテリア)
- 機能性を大幅に強化した最新バージョン「Onyx Adaptive CRM 6.0」(コンソナ・ジャパン)
- 統合ログ収集・分析・レポートシステム「LogCatcher for Meta Logger」(ネットワールド/三菱電機IT/アイベクス)
- 「Red Hat Enterprise Linux 5.1」-仮想化機能強化、ファイルシステムサイズ拡大により、大規模システムに対応(レッドハット)