NTTデータと米国DATATRAK社が臨床試験電子化ソリューション「eClinical™」で業務提携
NTTデータ
NTTデータは、米国DATATRAK社※1の製薬業界向け臨床試験電子化ソリューション「eClinical™」製品について販売代理店契約(平成2007年12月13日付)を締結した。
本契約の締結に伴い、NTTデータは、主に日本市場における「eClinical」のライセンス販売、導入コンサルティングから構築・運用までのトータルなサービス提供を展開し、今後3年で15社への導入を目指す。
背景
新しい医薬品の開発には、10年以上の長い期間と数百億円もの巨額の費用を要する。最近では、グローバル化の進展に伴い、新薬開発の国際競争が激化し、開発期間の短縮と開発コストの削減は、製薬企業にとって経営上の重要課題となっている。そのような状況下、欧米では、ITを活用した治験※2業務の効率化・スピードアップを目的として、医療機関等からの治験データを電子的に収集・管理するため、EDC(Electronic Data Capture)システムが普及しつつあるのに比べ、日本では、新薬の臨床試験(治験)の非効率性が以前から指摘されている。
また、NTTデータでは、これまで臨床研究・疫学研究における症例データ管理のための共同利用型(ASP)サービス「SecureStudy(セキュアスタディ)」を開発・販売してきた実績があり、2007年7月1日には「ヘルスケアシステム事業本部」を発足し、ヘルスケア事業領域を「成長エンジン」と位置づけ取り組んでいる。そこで、今後日本でも市場の伸長が見込まれる治験IT化支援サービスを展開するために、10年以上にわたりEDC製品の開発・販売経験を有するDATATRAK社と提携した。
eClinical製品の特長
DATATRAK社の最新製品である「eClinical」は、インターネットを介したASPサービスとして提供されるため、短期間での導入および治験への利用開始が可能となる。
「eClinical」は、従来のEDC製品と異なり、単一プラットフォーム上に臨床開発業務に必要な多数の機能が統合されており、シームレスな使い勝手とリアルタイムでのデータ活用を実現する。また、国際化機能により、多言語を用いた国際共同治験にも対応できる。
NTTデータの役割
NTTデータは、主に日本国内の製薬企業および医薬品開発業務受託機関(CRO)等に対して、「eClinical」のライセンス販売、DATATRAK社認定の導入コンサルティング・製品トレーニングおよび構築・運用サービスを提供し、本製品の国内問い合わせ窓口として対応する。
今後の展開
NTTデータは、DATATRAK社と共同で、製薬企業、CRO、その他の関連事業者に対して本製品の提案・営業活動を行い、日本における本製品普及のハブとしての役割を担う。また、将来的には、医療機関における電子カルテとのシステム連携に基づく付加価値の高いサービスの提供も計画している。
- ※1:DATATRAK社について
- DATATRAK International Inc.(Nasdaq : DATA)は、eClinicalソリューションとその関連サービスの提供を専門とする世界的な技術企業。DATATRAK社は、クリーブランド(米国オハイオ州)に本社を置き、ボン(ドイツ)とブライアン(米テキサス州)に事業拠点を構えている。DATATRAK社の製品は、これまでに、世界59カ国における数百件の臨床試験で使用された実績を有し、17品目の医薬品・医療用具がFDA(米国食品医薬品局)または欧州の規制当局の承認を受けている。
- ※2:治験
- 臨床試験とは、人を対象に「くすり」の効き目や副作用について調べること。
- ※eClinical™は米国でのサービス名称です。
お問い合わせ先
株式会社NTTデータヘルスケアシステム事業本部
ヘルスケアイノベーション事業部
ライフサイエンス担当
TEL:050-5546-2505
NEWS(2008年2月)
NTTグループ関連
- 米国DATATRAK社と臨床試験電子化ソリューション「eClinical™」で業務提携(NTTデータ)
- IETFの最新の国際標準仕様に準拠したネットワーク監視運用ソフトウェア「ネットキーパー®」(NTTソフトウェア)
- 「知力のエクササイズ」で高い学習効果を得る低コストのeラーニングツール「Perception Ver.4日本語版」(NTTアドバンステクノロジ)
- 奥行き映像を利用し、リアルタイムに多視点3D映像を作成できる「Depth Mapped 3D技術」を開発(NTTコムウェア)
- ソフトウェアでフルスペックハイビジョンを実現するテレビ会議サービス「WarpVision HD」を提供開始(NTTレゾナント)
SIer・ベンダ
- ネットワーク・セキュリティツールLanScope Catの最新版「Cat6」-Oracleデータベースを採用(エムオーテックス/オラクル)
- 低消費電力、柔軟性・管理性に優れたブレードサーバ「PowerEdge M1000e」「PowerEdge M600」「PowerEdge M605」(デル)
- 1PBの最大容量を実現したハイエンド・ストレージ新製品「FAS6080」「FAS6040」(日本ネットワーク・アプライアンス)
- 映像・音声等のデジタル・コンテンツを企業内で手軽かつ効果的に活用できる「CorporateCAST」を提供開始(リミックスポイント)
- NECとの戦略アライアンスに基づいたストレージ新製品を発表-中堅・中小企業向け製品を共同開発(EMC)
- ジールとBI/データウェアハウス分野でパートナー契約を締結(サイベース)
- 「弥生会計 08」確定申告版-NTTデータ「確定申告の達人 2008」との連動で個人事業者の電子申告をサポート(弥生)
- Ruby技術者認定試験の国内/グローバル配信でプロメトリックと独占契約を締結(CTC)