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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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奥行き映像を利用し、リアルタイムに多視点3D映像を作成できる「Depth Mapped 3D技術」を開発

NTTコムウェア

NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:今井 郁次、以下 NTTコムウェア)は、同時に複数の視点から裸眼で見ることができる3D映像を、実写映像からリアルタイムに作成する「Depth Mapped(デプスマップド)3D技術」を開発した。「Depth Mapped 3D技術」は、カメラ2台を使って撮影した映像から被写体の“奥行き映像”を生成し、カメラ映像に“奥行き映像”を再合成することで、多視点裸眼3Dディスプレイ(*1)用の3D映像をリアルタイムに作成する技術。リアルタイムの実写3D映像だけでなく、3Dコンピューターグラフィック(以下、3D-CG)においても適用が可能だ。

背景

NTTコムウェアでは既に、カメラ2台を使って撮影した実写映像を、リアルタイムに3D合成して配信するシステムを開発してきた。しかし、これまで使用していた3Dディスプレイの立体視方式の原理上、立体視できる人数は1名に限られていた。そこで、同時に複数人で視聴できる多視点3D技術についても検討をすすめてきた。

機能

「Depth Mapped 3D技術」は、カメラ2台を使って撮影した映像から、まずカメラと被写体までの距離を映像データとして表現した“奥行き映像”を生成。そして同時に、“奥行き映像”と通常の映像を画像処理によりリアルタイムに再合成することで、多視点裸眼3Dディスプレイ上で立体表示させる映像を作成する。配信された3D映像は専用の眼鏡を必要とせず、同時に複数の視点から視聴が可能だ。

図 「Depth Mapped(デプスマップド)3D技術」の概要(リアルタイム映像処理の場合)
図 「Depth Mapped(デプスマップド)3D技術」の概要(リアルタイム映像処理の場合)

想定される適用例

(1)3Dデジタルサイネージ

広告や販売促進の媒体として普及しつつあるデジタルサイネージ(*2)として、本技術に適用可能な3Dディスプレイを利用し、広告映像などを立体視できる視認効果の高い媒体として利用。

(2)3D映像展示

多数の良質な映像・コンテンツを保持している、博物館や科学館などの文化施設において本技術を適用。コンテンツを同時に複数人が裸眼で視聴できる3D映像として提供することで、よりリアルで効果的な展示が可能に。

今後の展開

今後は、様々な3Dディスプレイでの視聴を可能とするため、本技術にとどまらず研究を進めていく。また、画質の更なる向上に関する研究開発も並行して進めていく予定。

【用語解説】

*1:多視点裸眼3Dディスプレイ
立体視する際に通常使用される特殊な眼鏡は必要とせず、同時に複数の視点から視聴可能な3Dディスプレイ。
*2:デジタルサイネージ(Digital Signage)
ブロードバンドや薄型ディスプレイの普及により登場した、屋外で利用できる電子的なポスター・看板。ネットワークを通じて動画などを配信しディスプレイに表示させることができる。

お問い合わせ先

NTTコムウェア株式会社
広報室
TEL:03-5796-4139
URL:http://www.nttcom.co.jp

NEWS(2008年2月)

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