2,000拠点まで情報配信可能なディジタル・サイネージシステム「レナキャスト4.0」の提供開始
NTTレゾナント
背景
繁華街のビル壁面をはじめ、電車の中、駅、ショッピング・モール、店舗の棚、エレベーターの中までもディスプレイが設置され、広告を目にするのが当たり前になってきた。これらは“家の外のメディア”としてOOH(Out Of Home)メディア、もしくはディジタル・サイネージと呼ばれている。広告メディアとしては、TV-CMが一般的であるが、HDDレコーダーの普及や生活の多様化によりその効果は絶対的でなくなってきたため、新たなメディアとして注目されている。
NTTレゾナントのディジタル・サイネージシステム「レナキャスト」は、店舗内での販促(インストアプロモーション)、街頭や電車内のディスプレイによる屋外広告などに利用されてきたが、今回大幅な機能強化を図り、2,000拠点までの情報配信と他システムとの連携を可能にした「レナキャスト4.0」として提供を開始した。
レナキャスト4.0」の特徴
「レナキャスト4.0」の強化した機能は以下の2点。
(1)2,000拠点までの情報配信(図1)
現行の「レナキャスト」は、1サーバで100端末(100拠点)を収容可能である。「レナキャスト4.0」では、システムとしての総収容数を2,000台へ大幅拡大するだけでなく、サーバ増設による拠点数の順次拡大が可能な、仮想的な大規模システムを実現した。サーバ増設は無瞬断で可能だ。また、サーバ台数が増えても、運用管理者は一括管理サーバのみを扱うので、コンテンツ登録やスケジュール設定は従来同様1回で済む。ビジネスの成長に合わせて、最小限のコストでディジタル・サイネージを実現できるアーキテクチャと言える。
図1 2,000拠点までの情報配信を可能とするレナキャスト4.0の構成
(2)他システムとの連携(図2)
「レナキャスト」は、管理サーバで設定するスケジュールにあわせてコンテンツが再生される。「レナキャスト4.0」では、従来のようにサーバ側から端末の表示内容を変更するだけでなく、端末の近くにある他システムと連携し、端末が表示する内容を変更する機能を実現した。例えば「レナキャスト4.0」の端末の近くに非接触カードリーダを用意し、非接触カードをかざすことで、その人の属性に合わせたコンテンツに変更して表示することが可能になる。観光地で外国から来られた方の言語に合わせて説明を行なう応用などが考えられる。
図2 レナキャスト4.0を用いた外部連携の例
今後の展開
今後はスモールスタートから始まり大規模システムに順次拡大していくような小売りチェーン店での販促プロモーション、幹部講話のオンデマンド配信や社員研修、周知事項の表示など業務バックヤードでの情報配信、病院や金融機関システムとの連携など、従来のディジタル・サイネージには無い新しい適用形態の開拓を行なっていく。
NEWS(2008年3月)
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