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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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複数のICカードに対応できるICカードリーダライタ“【u:ma】構想”を17社の賛同を得て強力に推進

NTTデータ

NTTデータは、異なるICカードを利用する製品やシステムの効率的な導入を実現するためのコンセプ ト“【u:ma】(ウーマ)構想”を平成19年4月より推進してきたが、このほど、この【u:ma】構想の実現に向け17社の賛同を得て、連携ソリューションの提供等を通して、強力に推進していくことで合意した。

【u:ma】構想とは

ICカードの利用拡大に伴い、様々なメーカーがICカードを提供。また、同じICカードであっても、情報の格納方法がサービスにより異なるといったことから、異なるICカードに対応する製品やシステムを、開発・運用するコストは膨大となり、製品・システム開発上の大きな問題の一つとなっていた。この対応策として、「ICカードの情報に共通性を持たせる発想」と「ICカードリーダでカードの差異を吸収する発想」の2つがあるが、ICカードを共通化するとセキュリティ上の制約が発生する可能性がある。しかし、リーダによって差異を吸収すると既存のカードがそのまま利用でき、セキュリティのレベルも下げずに利用することができる。このためNTTデータでは、ICカードリーダに差異を吸収する機能を付加するコンセプトで、新たなICカードソリューション構想 【u:ma】を進めてきた。

この構想に従って開発されたICカードリーダ【u:ma】-Gは、個別のICチップ内の情報を読み取り、ICカードリーダ内部で共通の情報に翻訳してシステムに伝達するという方法で、ICカード側と受け取り側の情報の差異を吸収するインテリジェントな機能を備えている。

【u:ma】のメリット

企業とシステム提供メーカーの双方がICカード対応システムの導入負担を軽減、短縮することができる。例えば、従来、社員証ICカードに対応した情報セキュリティ機器を導入する場合、各企業の利用するICカードのICチップ内の情報の読み取りについて、個々の機器メーカーが個別の企業ごとにカスタマイズ対 応するなどの開発が必要であり、ユーザー企業にもシステム提供メーカーにも導入負担があった。

【u:ma】-Gでは、新たにICカードを導入する場合も、すでにICカードを利用していて後からICカード対応システムを導入する場合も、それぞれへのカスタマイズ対応を意識することなく導入することができる。そのため従来の個別に対応を行った場合との比較で、導入期間を大幅に短縮することになり、導入企業、情報セキュリティ機器メーカー双方にとってメリットのある仕組みとなっている。

<ユーザーにとっての【u:ma】-G対応製品利用のメリット>

・【u:ma】-Gへの設定変更により、導入に伴う調整負担(期間や個別開発費用など)を削減。

・ICカードの変更、入れ替えを意識する必要がない。

<提供ベンダー企業にとってのメリット>

・【u:ma】-Gの情報形式の変換機能で、ICカードごとの開発負担を削減。

今後、NTTデータが開発した【u:ma】構想に基づくICカードリーダ【u:ma】-Gを、賛同企業17社がそれぞれ自社の製品やソリューションに組み込んで販売を行っていく。また、NTTデータは複数に及ぶシステム導入を検討される顧客に対して、【u:ma】ソリューションのインテグレーションやサービスを各社と連携して提供していく。

NTTデータでは、各社の協力のもと、平成20年度末で5万台の販売を目指すとしている。

お問い合わせ先

株式会社NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
モバイル&ICメディアビジネスユニット
TEL:050-5546-8337

NEWS(2008年4月)

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