レッドハットは、サービス指向アーキテクチャ（SOA）による業務システム構築のためのオープンソース・ミドルウェア製品「JBoss Enterprise SOA Platform（JBossエンタープライズSOAプラットフォーム）」を提供開始した。

本製品は、これまで一般には別々のミドルウェア製品として提供されてきた、SOA基盤構築に必要な3つの機能「エンタープライズ・サービス・バス（ESB）」、「ビジネス・プロセス・マネジメント（BPM）」、「ビジネスルールの管理と実行（Rule）」等を、その基盤となるアプリケーションサーバとともに一括提供する、業界初の本格的な統合オープンソースSOAプラットフォーム製品である。この製品は、各機能がSOA構築に必要かつ十分で、軽量な構造となっていることが特徴である。これらの機能は、開発者が利用しやすいインタフェースを備えているので、適材適所に本製品の各機能を利用してSOAに基づいたシステム構築を行うことができる。また、全てのソースコードが閲覧できるため、システム構築や運用の際の問題に対処しやすいというメリットがある。初期導入コストも大幅に低く、大規模システムの全体最適化だけでなく、一部のシステム間連携から小さくはじめることも可能になる。

レッドハットは、今回の提供開始と同時に「JBossソリューション センター」を新たに設置した。このセンターは、昨年７月にレッドハットのオフィス内で運用開始したテクニカルセンターの設備を共有したものであり、ISV（独立系ソフトウェアベンダ）各社に対しSOAをはじめとするJBoss製品上でのソフトウェア動作検証環境を提供していく。