サン・マイクロシステムズとシスコシステムズは、ディザスタ・リカバリ分野で協業し、暗号化された通信経路を利用したディザスタ・リカバリ・ソリューションである「セキュアDRソリューション」の提供を開始した。

ディザスタ・リカバリ・システム環境構築のニーズとして、データ保護やサービス継続だけでなく、企業の保有する情報を、セキュアな経路を利用してセカンダリサイトへ二重化するシステムとして構築する要求が高まり、きわめて高度な技術と革新的なソリューションが求められるようになってきた。こうした背景から、データセンターをはじめとしたITインフラの提供において数多くの実績を持つサンと、ネットワーキングおよびコミュニケーション分野で高い技術と市場での実績を有するシスコが協業し、今回のソリューションの提供に至った。

セキュアDRソリューションは、長距離かつ回線遅延の多い環境でも、安定したパフォーマンスを発揮するサンの非同期型レプリケーションソフトウェアである「Universal Replicator（Sun StorageTek 9990V/9985Vに実装）」と、高圧縮かつストレージネットワーク環境をセキュアに保つ、シスコのマルチサービスモジュラスイッチ「Cisco MDS 9222i」を組み合わせたDRソリューションである。データレプリケーションを行う通信経路上に流れるデータを暗号化することにより、社外経由にて張り出すネットワークすべてに対して、セキュリティを強化し、情報漏洩対策を行うことが可能となる。