定額制の高精細映像コミュニケーションサービス WarpVisionインターネット利用型サービスの提供開始
NTTレゾナント
NTTレゾナント株式会社(以下、NTTレゾナント)が提供している高精細映像コミュニケーションサービス「WarpVision(ワープビジョン)」は、VGAサイズ(640×480ピクセル)での高品質な双方向映像通信を可能とするため、金融分野における遠隔資産運用相談や医療分野における遠隔病理診断など法人向けソリューションとして従来にない利用シーンを開拓してきた。今回、自前設備(サーバ)を保有することなく、映像コミュニケーションを使いたい法人ユーザー向けに、Bフレッツをアクセス回線としたインターネット環境で利用できる定額制のASPサービス、WarpVisionインターネット利用型サービスを開始した。
図1 インターネット利用型サービスの構成
従量料金型のASPサービスは、基本料が安価な反面、従量料金が気になって利用が進まない、企業内での決裁がとりにくいという課題があった。Warp Visionのようなサービスを定額化する場合、サーバリソースとネットワークリソースについて、利用頻度に依存しないコスト構造を実現する必要がある。サーバについては、Warp Visionは映像通信をサーバ経由で行なうのでなく、P2Pで実現しており、通信トラヒックがサーバに負荷をかけにくい構造となっている。ネットワークについては、既にインターネットアクセスが定額で十分な帯域が利用できるようになってきており、WarpVisionの特性とあわせ、定額制を実現したことになる(図1参照)。
主な仕様は表1の通りであり、最新のWindows OSであるVistaにも対応し、これまで法人ビジネスに提供してきたノウハウを盛り込んだ機能が含まれている。相手画面だけでなく、作業内容も合わせて証跡として記録できる録音録画機能、日本語と英語表示を切り替えることのできる機能、P2Pベースの多地点接続ながら、一斉終了できる機能などである。また、インターネット環境下でのセキュリティ対策も十分に考慮されており、クライアントソフトウェアに搭載されるSIP機能の攻撃耐性を強化し、映像・音声・資料共有機能については、盗聴から保護する暗号化を加えたサービスとしている。
通信機能 |
1:1通信、3~5地点会議、資料共有、チャット |
---|---|
その他機能 |
簡易録音録画、日本語・英語表示の切替 多地点一斉終了、音声レベルメータ |
通信方式 |
制御 : SIP(RFC3261) 映像 : H.264, MPEG2(350kbps~8Mbps) 音声 : MPEG1 AL2(64~128kbps) |
対応OS |
Windows Vista SP1, XP SP2/3 |
ハードウェア |
CPU : Core Duo/Core2 Duo1.83GHz以上 メモリ : 2GB以上(Vista), 512MB以上(XP) チップセット : Intel製 |
NTTレゾナントでは、本ASPサービスをNTTグループに卸し提供し、卸し先から法人ユーザーへ販売していくこととしている。NTTコミュニケーションズ及びNTTラーニングシステムズから販売を予定しており、1IDあたり月額1万円程度となる予定である。
NEWS(2008年7月)
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