概要

NTTレゾナント株式会社（以下、NTTレゾナント）は、学校法人駿河台学園ならびに株式会社フロムページと連携し、予備校に設置したディスプレイ上で、大学案内や入試情報を映像で配信するデジタルサイネージ「CampusChannel（キャンパスチャネル）」のトライアルを７月23日より開始した。

本トライアルでは、学校法人駿河台学園の駿台予備学校５拠点においてデジタルサイネージ（電子看板）の仕組みを用い、最新の大学案内や入試情報などを、大学受験を目指す受験生に向けて配信する。

背景

現在、少子化を背景に、日本の大学への入学希望者総数が入学定員総数を下回る「大学全入学時代」を迎えようとしている。これに対応するため、各大学では受験生向けに、従来の大学案内パンフレットによる広報活動だけではなく、オープンキャンパスによる説明会の実施、大学Webサイトの充実や大学紹介映像のDVD 配布など、多様な手段を活用して大学の特色を伝える活動を行いつつも、より効果的な宣伝手法を望んでいる。

一方、受験生は偏差値に加え、キャンパスの雰囲気や在校生の声、卒業後の進路など多岐にわたる情報をより簡単に入手し、志望大学を選択したいという希望がある。

そうした背景を踏まえNTTレゾナントでは、大学進学という明確な目標を持つ受験生が毎日集まる予備校が、受験生へ確実に情報を届けたい「大学」と多様な情報を入手したい「受験生」、両者のニーズに応えることができる場であることに注目し、デジタルサイネージの仕組みを用いて大学情報をタイムリーに受験生に提供し、その効果を検証していく。

トライアル概要

NTT レゾナントが開発・提供しているデジタルサイネージシステム「レナキャスト」を利用し、本トライアルに賛同した国立・私立大学19校が提供する大学紹介映像を駿台予備学校のお茶の水校や池袋校など５拠点へ配信した。

各校舎では大学紹介映像（動画）、所在地や学部等の大学情報（静止画）のほか、オープンキャンパスに関する情報、センター試験過去問題（一問一答形式）などのコンテンツを表示。また、株式会社フロムページが提供する「テレメール」サービスにより、非接触ICカード技術「FeliCa」対応の携帯電話をディスプレイに備え付けられたカードリーダーに接触させるだけで、学校案内パンフレットを携帯電話から請求することが可能だ。

駿台予備学校のお茶の水校1号館、池袋校、立川校、町田校、横浜校において９月30日まで試験運用を実施する。