「つながらない!」イライラ解消、集中アクセスを効率よく分散負荷制御装置「Webアクセスシェイパ2.0」
NTTアドバンステクノロジ
NTTアドバンステクノロジ(以下、NTT-AT)は、NTT未来ねっと研が開発した、Webシステムへアクセスするユーザを“整理券発行”機能で受付整理する技術と、複数サービス間で公平なリクエスト処理を可能にする技術を基に、アクセス負荷を分散・制御する装置「Webアクセスシェイパ2.0」を開発、9月より販売を開始した。
一時的なリクエスト集中によるWebシステムの不安定化や、システム増強のための検討など、システム管理者の悩みを解消し、ユーザをイライラさせない快適なWebサービスの提供に貢献する装置である。
集中したアクセスを効率よく分散
商品プロモーションやオンラインショップ、物品調達や決済処理など、多くの企業が、Web上でさまざまなサービスを展開している。しかし、Webシステムにリクエストが集中すると、レスポンスが急激に低下し、正常なリクエスト処理が行われなくなることが頻発する。その際、イライラしたユーザがブラウザのリロードボタンを繰り返し押すなど、さらなる状況悪化を招いてしまうこともある。
また、複数のサービスを提供するWebシステムでは、特定サービスにアクセスが集中すると、システムリソースがそのサービスに独占され、他のサービスが満足に利用できない状態になってしまうことがある。その結果、商品購入中のユーザの途中離脱や、入力データの途中消失によるユーザクレームが発生することもある。
本装置の基盤技術は、Webシステムの稼動負荷に基づくリクエスト流量調整によりシステム性能を余さず発揮させるとともに、有料会員など特定ユーザからの優先受付および“整理券発行”でユーザの受付を整理し、サービスごとの公平なリクエスト処理が行えるようにするものである。
代表的な利用例
(1)殺到するユーザの受付整理
コンサートやスポーツイベントのチケット販売や、テレビ放送と連動した商品告知、繁忙期の列車・飛行機の予約など、アクセスが一時的に集中した際に、整理券を発行し、発行順に受け付ける。
(2)Web化された業務システムの効率運用
月末や期末などの特定時期にアクセスが集中する社内の勤怠管理システムや受発注・経理システムなど社内業務システムに適用することで、システム処理の安定化や、一般社員/決裁権者/管理者ごとにサービスを分け、それぞれに対してシステムリソースを設定できる。
(3)突発的なリクエスト集中から防御
有名ポータルサイトや掲示板にリンク掲載され、突発的にアクセス数が急増する場合もアクセス負荷を分散し、サービス停止を回避することができる。
(4)設備増設の適正化
ログから一時的なアクセス集中によって処理できなかったリクエストの状況を分析することで、システムの適切な増設時期を把握、過剰な設備投資を回避できる。また、ユーザ数やアクセスパターンが変化する場合も、設置したWebシステムの処理性能を最大限に引き出すことができる。
販売形態と価格
ネットワーク・アプライアンスとして販売、9月末より出荷を開始。
価格は、1台315万円(税抜:300万円)。
お問い合わせ先
NTTアドバンステクノロジ株式会社ネットワークソリューション事業本部
応用NIビジネスユニット
担当:比嘉(ひが)、榑林(くればやし)
TEL:0120-266-053
E-mail:webshaper@ntt-at.co.jp
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