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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

愛知県立芸術大学「高大連携遠隔講義」においてフルHD双方向映像コミュニケーションサービス「WarpVision HD」が採用

-ITを活用した遠隔アート指導で芸術分野における新たな教育環境を実現-

NTTレゾナント

NTTレゾナント株式会社(以下、NTTレゾナント)が提供しているソフトウェア型でフルHD (1920×1080)規格の双方向映像コミュニケーションサービス「WarpVision HD」が、愛知県立芸術大学と愛知県立岩倉総合高等学校(以下、岩倉総合高校)が高大連携事業として実施する「遠隔アート指導」向け遠隔講義システムとして採用された。

背景

愛知県教育委員会では、高度な知識・技能等の習得を目指す新たな教育課程の開発や文化部、運動部活動の実力・競技力向上を図る学校活性化の取組など、特色ある学校づくりに重点をおいた実践的な研究を行う「愛知スーパーハイスクール研究指定推進事業」として昨年、愛知県内の県立高校16校を指定。研究高校の一校として岩倉総合高校の「大学・美術館と連携した美術教育の展開(3ヵ年計画)」が採択された。

そこで、より良い教育環境の提供のため大学・高校間の交流を深めることを目的とした「高大連携事業」を推進する愛知県立芸術大学が、その岩倉総合高校と連携した遠隔講義を実施することとなった。

具体的には、愛知県立芸術大学美術学部の小林英樹教授が遠隔地にある岩倉総合高校の生徒に対して「遠隔アート指導」を講義形式で実施する。生徒がただ単に講義を受けるのではなく、課題に対して生徒自らが作品を制作。その作品について小林教授が双方向でのコミュニケーションを図りながら遠隔指導する、生徒参加型の授業形式を行うのが狙いだ。

写真1 遠隔アート講義模様(愛知県立芸術大学・小林教授)
写真1 遠隔アート講義模様(愛知県立芸術大学・小林教授)
写真2 生徒受講模様(岩倉総合高校)
写真2 生徒受講模様(岩倉総合高校)

WarpVision(ワープビジョン)HDの採用と今後の展開

このような生徒参加型の遠隔講義を行う上で、対象となる絵画などの芸術作品をより鮮明な動画として伝送し、その上で双方向での遠隔アート指導を「円滑に」実施することが必須となった。

その結果、愛知県立芸術大学では、フルハイビジョン画質の映像とCD並みのステレオ音質を実現し、低遅延性に優れた「WarpVision HD」を遠隔講義システムとして採用。実際に指導を行う小林教授は「遠隔地から離れていても十分に指導が可能な映像クオリティ。レスポンスも良く、遠隔講義を行う上で必要な周辺機器との親和性も高い」と語る。

「遠隔アート指導」では、人だけでなく美術作品・課題制作物を相手側拠点に映像として配信する際、講師や生徒の操作を容易にするシステム構成を考慮する必要があった。ソフトウエア型でフルHDを実現する「WarpVision HD」では、パソコンとズームイン・ズームアウトできる市販のデジタルハイビジョンビデオカメラや対象物を置くだけで投影できる書画カメラなど、比較的安価で容易に調達できる汎用周辺機器を活用することが出来る。このように、映像品質だけでなく、講師や生徒が簡単にかつ効率的に遠隔講義システムを活用することを実現しているソフトウエア型ならではの特徴も採用の要因だ。

今回採用された「WarpVision HD」による遠隔講義システムは、ネットワーク回線として西日本電信電話株式会社が提供する光回線サービス「フレッツ・光プレミアム」を利用し、平成20年12月より遠隔講義が開始された。「遠隔アート指導」は、平成21年3月末までは以下の2分野において、愛知県立芸術大学より岩倉総合高校の2年生、3年生を対象に授業形式にて実施され、その評価・検証が行われる。

(1)美術分野:高性能画質を通じて、色彩の輝きの基本を学ぶ(正課授業)

(2)音楽分野:音と映像を使った遠隔講義の利点と問題点の発見および検証(課外授業)

愛知県立芸術大学では、上記の検証を踏まえた上で、平成21年4月以降、岩倉総合高校との「遠隔アート指導」の継続実施や、愛知県内のその他の高等学校や文化施設との連携も検討することとなっている。

図1 遠隔講義イメージ
図1 遠隔講義イメージ

WarpVision(ワープビジョン)HDについて

「WarpVision HD」は、PC上で動作するソフトウェアとしては初めてフルHD規格の映像通信を実現し、高精細な映像を用いたコミュニケーションを提供する。特に高精細映像が求められる医療分野での活用(遠隔病理診断・遠隔血液診断)や、放送分野での活用をはじめとした様々な分野における利用シーン拡大を目指してきたが、今回、繊細な表現を重視する芸術分野でも採用され、新たな分野を開拓したこととなる。今後も「WarpVision HD」によるハイビジョンコミュニケーションのさらなる広がりが期待される。

製品名:
「WarpVision(ワープビジョン)HD」
特徴:
フルHD(1920×1080)画質での低遅延(200ms 以下)1対1双方向通信、高品質MPEGオーディオLayerⅡ、暗号化通信機能、録音録画機能(オプション)、資料共有機能(オプション)など
対応OS:
Windows XP、Windows Vista
最小PCスペック(クライアントPC)CPU:
Intel Quad-Core Xeon プロセッサー 2GHz以上
またはIntel Core2 Quad プロセッサー 2GHz以上

お問い合わせ先

NTTレゾナント株式会社
コミュニケーション事業部
URL:http://www.warpvision.jp/
E-mail:warpvision-hd@nttr.co.jp

NEWS(2009年2月)

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