NTTデータ先端技術は、CTI/CRM製品の総合ブランド「VOISTAGE（ボイステージ）」のラインアップに、ひかり電話ビジネスタイプに対応したFAXサーバ製品「astima FAXクラスタ」を加え、2009年４月23日より販売開始した。「astima FAXクラスタ（製品番号:VS-801FC）」は、「VOISTAGE」のラインアップである「astima（製品番号：VS-1601AS）」をベースとして開発された、１台でFAX機・最大250台分相当の機能が提供できる手のひらサイズのコンパクトなFAXサーバだ（写真１参照）。

FAXは「紙」という記録性のある日常的な媒体の利用や電話機と同等の容易な操作性から、利用者のリテラシーを問わないユーザビリティの高い身近で手軽な通信手段として、家庭では約50％、事業所においてはほぼ100％の普及率で利活用され続けている。一方、その高い利便性の反面、情報漏洩や環境保護問題、デジタルデータとの乏しい親和性など、様々な課題を抱えていることも事実である。

VOISTAGEは、FAXが持つこれらの課題に対し、その利便性を損ねることなく、FAXサーバ等、FAX機能を活用した数々のパッケージ製品、また、これらの製品をベースに構築された業務システムを提供することで、FAXデータの電子化、業務システムとの連携による自動化を行い、ペーパーレス化やISO14001に向けた環境保護促進等を推進してきた。

今回販売開始する「astima FAXクラスタ」は、VOISTAGEがこれまで培ってきたFAXに関する技術とノウハウを、ひかり電話対応のIPテレフォニーサーバ「astima」に搭載。さらに、ひかり電話固有の機能と連携する「電話番号のクラスタリング機構」など、オリジナルソフトウェアを新たに実装したFAXサーバ製品である。

仮想FAXモデムを効率的に利用し、最大250ものFAX番号を取得可能

「astima FAXクラスタ」は、オフィス環境のFAX機を集約する単体のFAXサーバとして、また、受発注業務など大量のFAX送受信を要する環境では、他の業務用サーバと連携した業務ソリューションの一部として、業務の効率化・コストを実現する。オールインワンのアプライアンスサーバであるため、システム導入も短期間で行うことができることも特長だ。業務効率を向上するクラスタ機能や、他のサーバとの柔軟な連携のための標準的なファイルインタフェースの搭載など、多様な利用シーンを想定し、設計された新しいコンセプトの製品となっている。

なお、「astima FAXクラスタ」は、VOISTAGEパートナーの１社である、NTTデータ アイとの共同開発によるもので、全国50社余のVOISTAGEパートナーが提供する。