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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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「タンジブル災害情報管理システム(デジタルペン版)」東京消防庁池袋防災館で初導入

NTTコムウェア

NTTコムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:杉本迪雄)は、デジタルペン(*1)と専用紙を使い、あたかも紙地図に手書きで情報を書き込むように操作ができる「タンジブル災害情報管理システム(デジタルペン版)」を、3月1日よりリニューアルオープンした東京消防庁池袋都民防災教育センター(以下、池袋防災館、東京都豊島区、館長:三村達也)に納入した。

池袋防災館でのシステム展示風景
写真 池袋防災館でのシステム展示風景

販売発売開始の背景

2009年8月に販売開始以来、今回が初導入となり、池袋防災館のシステムには、基本機能の他に災害図上訓練用の各種シミュレーションといった新機能も追加されている。

「タンジブル災害情報管理システム(デジタルペン版)」は、災害発生時に自治体など、災害対策本部で使用することを想定して開発されたソリューションだが、池袋防災館では、主に各地域の自主防災組織などを対象にした、平常時の災害図上訓練用として導入された。本システムを活用し、住民同士が地域の現状を共有することによる、災害時の地域防災力の向上を目的としている。本システムでは東京消防庁管内の地図情報を投影することが可能で、来館者は自分の住む町の地図を見ながら、災害時に発生する火災からの避難や、消火活動、また震災時における自宅までの避難経路などをシミュレーションすることが可能。より自身の問題として具体的に災害対応をイメージすることが出来る。

タンジブル災害情報管理システム(デジタルペン版)の概要

タンジブル・ユーザー・インターフェース(*2)技術を活用したNTTコムウェアの「タンジブル防災ソリューション(*3)」の1つ。机上に投影した地図上に、災害時、対策本部などに集められた被災情報や観測情報・画像など、様々な情報を一元的に表示し、机を囲んで複数人が同時に情報を共有することが可能。また、パソコンを用いた作業が困難となる混乱した状況下においても、デジタルペンを用い、紙地図上での作業感覚で、書き込みや貼り付けなどの操作ができる。情報は遠隔地とも共有できるデジタルデータとして活用することが可能だ。

【用語解説】

*1:デジタルペン
ウェーデン アノト社(http://www.anoto.com)が開発したペン型の入力装置。専用紙にデジタルペンで記入すると、記入内容がデジタル化される。手書きメモやイラストをデータ伝送できる。
*2:タンジブル・ユーザー・インターフェース(TUI)
Tangible(タンジブル)とは"実体のある"、"触れて知覚しうる"という意味で、マサチューセッツ工科大学メディアラボの石井教授が提唱した全く新しい操作感覚で、PCとそれを使う人間とのインタラクティブな関係を創る次世代のユーザー・インターフェース技術。
*3:タンジブル防災ソリューション
TUI技術を活用し、パックと呼ばれる駒やデジタルペンによる操作で、災害シミュレーションなどを実現する防災ソリューション。平常時の防災教育向け「タンジブル災害総合シナリオシミュレータ」と災害時の情報管理向け「タンジブル災害情報管理システム」の2システムがある。

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お問い合わせ先

NTTコムウェア株式会社
広報室
TEL:03-5796-4139
URL:http://www.nttcom.co.jp/

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