日立製作所では現在、「社会イノベーション事業」の拡大に向け、その主要事業のひとつである情報・通信システム事業の強化を進めている。この中でデータセンターを、これまでもBCMソリューションや日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」などを提供するための拠点としても位置づけてきた。こうした中、日立は、岡山県内に新たにデータセンター専用ビルを建設し、「日立岡山第3センタ」として開設することを決定した。西日本では岡山県のほか、大阪府や福岡県にもデータセンター拠点を設置している。

今回、開設が決定した日立岡山第３センタは、「JDCCデータセンター ファシリティ スタンダード」のティア4の基準に適合するデータセンター専用ビルとして、強固な地盤への基礎免震構造や完全二重化電源などを採用した、堅牢な高信頼建物設備を備えている。また、セキュリティ面においても、指静脈認証による入退出管理やカメラと連動した防犯センサなど、万全の設備を整える予定だ。高効率設計の空調機や無停電電源装置（UPS）も導入し、設備配置の最適化を行うなど、最先端のグリーンIT技術を採用することにより、地域・地球環境へも配慮する。さらに、ISMS認証やITSMS認証を取得し、FISCの「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」にも準拠した、高信頼・高品質なアウトソーシングサービスの提供も目指していく。