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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

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三菱電機とNECが生産管理システム分野のクラウドサービス事業で協業

~国内初、FA制御機器とERPのクラウドサービスを連携して提供~

三菱電機/NEC

三菱電機とNECは、生産管理システム分野のクラウドサービス事業で新たな協業関係を確立した。両社は今回の協業により、三菱電機のFA制御機器とNECのSaaS型「IFS Applications」を組み合わせたサービスの提案や共同マーケティングを開始する。その第一弾として、日本国内およびアジア地域で営業活動を行い、今後3年間で同地域50社への販売を目指す。三菱電機とNECは今後、顧客の生産革新に一層の貢献ができるソリューションの開発・提供を進めていく。


三菱電機は、最先端の制御技術とネットワーク技術を駆使して「生産現場の見える化」を実現する「e-F@ctory」をコンセプトに、シーケンサ「MELSEC-Q」などFA製品のトータルサプライヤーとして、国内外で事業を展開している。一方NECは、世界の多数の製造業に導入されているERPパッケージソフトのIFS Applicationsを国内ベンダーとして唯一、クラウドサービス(SaaS型)で提供している。NECは、IFS Applicationsに日本企業特有のニーズに適応する機能も追加提供しており、導入企業から高い評価を得ている。

生産管理業務の精緻化・見える化は、製造業における競争力の源泉といえる。IT投資の平準化やシステムのTCO削減のニーズが強まる中、生産管理システム分野においてもクラウドサービスの活用が注目されている。このような市場動向を背景に、両社の強みを組み合わせ、製造現場のFA制御機器で収集した生産進捗・設備稼働・品質・エネルギー使用量等のデータをMELSEC-Qシリーズの「MESインタフェースユニット」「MESインタフェースIT」を介してIFS Applicationsに送り、IFS Applications側でデータの蓄積・加工や他システムとの連携を行うクラウドサービスの共同提案を開始することにした。本サービスの利用により、製造現場から経営層までの情報をシームレスに統合し、製品トレーサビリティをはじめとする生産管理情報を効率的に共有できるようになる。


これまで、企業は、FA機器とERPシステムを別々または一方だけを導入していたため、複数部門にデータがまたがった場合に、「データ連携に時間がかかる」、「データのトレースができない」、「一元化して見ることが難しい」など、情報の見える化を妨げる課題があった。今回、MELSEC-QシリーズとSaaS型IFS Applicationsを組み合わせたサービスを提供することで、現場のリアルタイムな生産進捗の把握および品質情報の見える化を実現した。また、問題の未然防止や問題が発生した際の迅速な対応に加えて、設備の消費電力量を部門や工場をまたいだ形で見える化することにより、環境負荷の低減といった価値を生み出すことも可能になった。

MELSEC-Qは、生産現場の装置・機械のパフォーマンスを飛躍的に向上するシーケンサである。高性能・高機能・高信頼性を求められる用途において数多くの実績があり、日々高度化する生産設備・製造設備・社会インフラに不可欠な、高速・高精度なマシン制御、大容量のデータ処理、情報システムとのシームレスな連携を実現することができる。

一方SaaS型IFS Applicationsは、会計・販売物流・生産管理業務の領域をモジュール(業務機能)に細分化し、カスタマイズ要素を減らすことでSaaS型提供を可能にした。NECの独自ノウハウを用いて日本企業特有のニーズに適応する機能(製番機能や手形機能など)を取り揃え、NECのデータセンターから月額料金で提供している。

今後両社は、両製品を組み合わせた提案を日本国内およびアジア地域で行っていく。

お問い合わせ先

●三菱電機 TEL:03-3218-6610
●NEC TEL:03-3456-7518

NEWS(2011年7月)

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