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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

オープンソース統合運用管理ソフト「Hinemos」がHyper-VおよびKVMに対応

~様々な仮想化環境が混在するシステムを一元的に管理~

NTTデータ

NTTデータは、オープンソースの統合運用管理ソフト「Hinemos」の、仮想化環境を管理する機能「Hinemos VM管理オプション」の新たな対応製品として、マイクロソフト社の「Hyper-V」およびレッドハット社の「KVM」へ対応した。

「Hinemos VM管理オプション」は、企業においてクラウド化・仮想化環境導入が進む一方で複雑化するシステム運用を効率化するツールとして、VMWare ESX/ESXiをはじめとした仮想化の主要製品に対応し、提供してきた。昨今、仮想化製品市場でシェアを伸ばしているHyper-VおよびKVMは、IAサーバで利用されるOSとの親和性が高く、さらなる利用拡大が見込まれており、今後は様々な仮想化製品を利用した環境が一つの企業システム内に混在していくことが想定される。そこで今回「Hinemos VM管理オプション」の対応製品をHyper-VおよびKVMへも拡充した。これにより、複数の仮想化環境が混在しても一元的に管理することが可能になる。

対応オプション製品の出荷開始はHyper-V版が9月末から、KVM版が8月8日からとなっている。

対応の背景

クラウド化・仮想化環境の運用における様々な課題解決のためには、要件ごとの専用ソフトの導入による煩雑さ、複雑・高価なライセンス体系によるコスト増などの新たな課題が発生し、クラウド化・仮想化環境実現の妨げとなっている。今後、利用拡大が見込まれるHyper-V、KVMについてもこれらの課題が存在することに加え、これまで利用してきた仮想化環境との混在という新しい運用上の課題の顕在化が懸念される。「Hinemos」および「Hinemos VM管理オプション」が従来から持つ機能がHyper-V、KVMへ対応することにより、上記の課題をシンプルかつ低コストに解決できる。

Hinemos VM管理オプションの主な特徴

①異種、複数の仮想化基盤ソフトウェアに対応

これまで対応済みの仮想化基盤ソフトウェア:VMware ESX/ESXi、Xen、OracleVM。

②物理、仮想混在環境対応

仮想化サーバ、非仮想化サーバが混在した環境において、一元的にシステム全体を管理。

③仮想化サーバの自動検出・更新

仮想化基盤ソフトウェアが動作する物理サーバと仮想化サーバの対応付けを自動検出。自動更新機能により、運用中の物理サーバをまたがった仮想化サーバの移動にも対応。

④仮想化サーバの適切なリソース管理を実現

仮想マシンからは直接取得できない正確なリソース使用状況や、「リソース不足量」といった仮想化環境特有の情報を取得することが可能。仮想化サーバに割り当てられたリソース(CPU、メモリ)の変更もHinemosのGUIから行える。

⑤仮想化サーバに対する操作

仮想化サーバの電源ON/OFF、シャットダウン、再起動、サスペンド、削除、移動、複製が行える。

今回の対応の概要

・追加する対応プラットフォーム

<Hyper-V>
Microsoft Hyper-V Server 2008 R2
Windows Server 2008 R2
Standard/Enterprise/Datacenter

<KVM>
Red Hat Enterprise Linux 6

・対応するHinemos VM管理オプションのバージョン:Ver.2.2.0

NTTデータでは、今後もHinemosの開発・提供を行い、Hinemosを一層普及させていくとしており、オプション製品の提供を含めたHinemosパートナープログラム全体として、年間3億円の売上を目指している。

お問い合わせ先

株式会社NTTデータ
基盤システム事業本部
システム基盤サービスBU
TEL:050-5546-2496

NEWS(2011年9月)

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