アシストは、ベンダーに依存せずデータベースに関するあらゆる顧客ニーズに対応可能な「データベース・プロフェッショナル」を目指した、データベース関連分野の取扱製品／サービス拡充策の一環として、フィンランドのSkySQL社と同社が提供するオープンソースのデータベース「MySQL/MariaDB」関連サービスに関し、日本における独占的業務提携、また、米国Calpont社とは同社が提供する高速分析用データベース「Calpont InfiniDB」に関し、日本における総代理店契約を締結した。

データベースの選択肢を拡大

アシストには、顧客企業の大きな課題となっているデータベース・ミドルウェアのコスト削減や膨大なデータの迅速な活用等の解決策として、商用、オープンソースに関わらず、用途に応じ使い分けが可能なデータベースの選択肢拡大への要望が多数寄せられていた。そこで、これまで商用データベースで培ったノウハウをもとに、2009年10月に、オープンソースのRDBMS「PostgreSQL」に関する各種支援サービスを、また2010年４月には、国内初となる24時間365日対応のPostgreSQLプロダクト・サポートの提供を開始した。さらに本年10月には、PostgreSQLをベースとし、エンタープライズで必要なRDBMS機能や運用管理ツール、ユーティリティが充実したサブスクリプション・ライセンスの「Postgres Plus Advanced Server」の提供も開始した。

「MySQL」のサポートサービスを開始

そして今回、顧客からのニーズが非常に高い「MySQL」のサポートサービスを開始することとなった。MySQL AB設立からMySQLの開発を担当し、顧客からのサポート要求を熟知しているメンバーが立ち上げたSkySQL社と提携することで、アシストは強力なバックサポートを受けながら、データベース運用を簡素化する各種ユーティリティの提供や、Community版のMySQL 4.0以降に対応したサポート、MySQLと完全互換のあるMariaDBのサポートを提供する。12月１日からは、ビジネス規模や用途にあわせて選択可能なエントリ、スタンダードの２種類のメニューを提供開始し、来年度にはPostgreSQLと同様、24時間365日対応のエンタープライズ・レベルのサポートへと展開していく。

「Calpont InfiniDB」の提供を開始

これに加えて、ビッグ・データの分析ニーズの高まりに対応するために、Calpont社が提供する「Calpont InfiniDB」の日本語版の販売、サポートを来年1月より開始する。列指向型超並列データベースのCalpont InfiniDBは、「高速」「シンプル」「スケーラブル」を大きな特徴としている。列指向型の採用やパーティショニング、競合製品と比べても優勢なデータ圧縮率などに加えて、極限までディスクI/Oを削減したアーキテクチャの採用により、チューニングなしで高速かつ安定した性能を実現。日常の運用においても索引メンテナンスなどの必要性もまったくなく、CPU、メモリなどを増設するスケールアップやサーバを並列に追加していくスケールアウトのいずれを選択することも可能で、リニアな性能向上を実現し、各社の要件に応じたシステムの拡張が容易となっている。

アシストでは、フロントのBIツールからのレポーティングや自由検索業務、夜間バッチによる短時間での大量データ処理を必要とするケースに最適なソリューションとしてInfiniDBを、情報活用の仕組み構築に関するノウハウとして体系化した「AEBIS ～Ashisuto Enterprise BI Suite～」の中核製品として位置づけている。