混雑時にもWebアプリケーションのパフォーマンス低下を防ぐ「Webアクセスシェイパ」をクラウドサービスで提供開始
NTTアドバンステクノロジ
NTTアドバンステクノロジ(以下:NTT-AT)は、イベント開催時などの急激なWebアクセス集中で、一時的に発生する負荷の最適化を図り、システムの安定稼働に威力を発揮する「Webアクセスシェイパ」を、ご要望の多かったクラウドサービスで提供する「Webアクセスシェイパ・クラウド」を2011年12月より開始した。
本サービスは、NTTコミュニケーションズ(以下:NTT Com)のBizCITYパートナーアプリケーションに指定されており、BizCITY基盤を使用したサービスとして、月額で提供する。ハードウェアのみならず、運用・メンテナンスのコスト削減、自然災害発生時などでも安定してWebサービスを提供できるクラウドサービスのメリットを簡単に、低コストで享受できる。
近年、イベントや交通機関のチケット購入、ホテルやスポーツ大会参加予約など、Webからの申し込み、購入/決済処理可能なサービスが広く利用されているが、予約/発売開始時には一時的にアクセスが集中し、Webサイトにつながらない、決済ページに遷移できない、決済処理中にエラーになる、といった問題が発生することが多い。
「Webアクセスシェイパ」は、NTT未来ねっと研究所が開発した技術を基に、NTT-ATが2007年より販売しているWebアクセス最適化システム装置である。Webサーバからのレスポンスを常時監視してWeb混雑を検知し、サーバの処理性能以上のセッション転送を停止することでサーバダウンを防止する。また、購入や登録などで用いるSSLセッションから優先的に接続することで、重要なWebアクセスのレスポンス時間の悪化を防ぐ。さらに、収集する統計情報を分析し、Web混雑のピークを把握することで適切なリソース(サーバ等)の配置を検討することができ、通常はロードバランサとしても利用できる。
今回、最も利用されている「Webアクセスシェイパ」アプライアンス版の機能に絞り込み、基盤部分はNTT ComのBizホスティングベーシックを使用した提供を開始する。初期投資を抑えた月額の料金体系とし、必要な期間だけ利用できる。また、有償(200万円~・コンサルティング含む)で全機能を利用できるサービスも併せて提供する。
提供機能
- 不測の事態に備えたWeb混雑対策機能(サーバダウン回避)
- 統計情報機能(設備計画の指標としてWeb混雑のピークを把握)
- 過剰アクセス対策機能(Web混雑時のクローラ、買占め対策)
- 重要セッション(SSL)の優先接続機能
- ロードバランサ(負荷分散装置)機能
アプライアンス装置での導入例
- シネコン予約サイト
- 通販サイト
- 経理システム
- 就職エントリーサイト
- 防災サイト
- スポーツ大会エントリーサイト
- 大学履修登録サイト
販売価格(税込)
- 初期費用:210,000円
- 月額使用料(前払):99,750円
- 年間契約割引(年払・月額の20%引):957,600円
(注)上記価格には、指定スペックのNTT Com Bizホスティングベーシックの使用料、本アプリケーションの保守(平日9~17時、メールによる問い合わせ)が含まれる。月単位の契約/解約も可能だが、再開する場合は再度初期費用が必要となる。
お問い合わせ先
NTTアドバンステクノロジ株式会社ネットワークソリューション事業本部
応用NIビジネスユニット
URL:https://www.ntt-at.co.jp/inquiry/web-as/