IPv6対応「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」を販売開始
~IEEE802.14.4e/4g対応ソフトウェアライセンスも販売開始~OKI
OKIは、スマートグリッドやM2M(マシン・トゥ・マシン)などの用途で2012年7月25日から全チャネルが利用可能になる920MHz帯を利用し、なおかつIETFで策定された国際規格である6LoWPANやIPv6/RPLなどに対応した、「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」を2012年8月10日から販売開始する。OKIは本システムを2012年11月より順次出荷し、今後3年間に無線ユニット数ベースで100万台の販売を目指していく。さらに、920MHz無線ICチップベンダーや無線装置ベンダー向けに、IEEE802.15.4e/4gに対応したソフトウェアライセンスについても8月10日から販売開始し、2012年11月から順次出荷していく。
920MHz帯無線は、無線LANなどの2.4GHz帯と比較して電波の到達距離が長く障害物を回り込んで届くこと、並びに一般に利用されている429MHz帯の特定小電力無線局と比較して高いスループットを持つことから、スマートコミュニティ、スマートハウス、スマートメーターなどに用いる無線マルチホップネットワークに最適な周波数帯である。また、無線マルチホップネットワークの新たな国際規格としてIPv6対応が推進されており、スマートグリッドやM2Mに関する国際標準化団体などで検討されている。
無線ユニット(親機、子機)
OKIは、無線マルチホップ技術の研究開発に早くから取り組み、920MHz帯無線においても無線マルチホップネットワークの電波到達性・高信頼性・省電力・設置の容易さなど様々な実証実験を行い、検証してきた。また、無線マルチホップネットワークの通信プロトコルの標準化にも注力しており、IEEE802.15.4dの副議長やZigBee SIG-ジャパンで理事を務めるなど、中心メンバーとして920MHzと無線マルチホップ関連の標準化に取り組んでいる。
今回販売を開始する商品は、BEMS(ビルエネルギーマネージメント)や、広域に配備された設備の監視・制御などを行なう業者向けに、離れた位置にある機器の情報収集と制御を無線で容易に行なうためのネットワークシステムだ。本システムは、ネットワーク管理サーバ、無線ユニット親機、並びに無線ユニット子機で構成され、ビルなどの単一拠点に閉じたネットワークから、屋外で広域に分散するネットワークまで、用途に応じて構築することが可能だ。また、同時に販売開始するソフトウェアライセンスは、920MHz対応のIPv6無線マルチホップ標準プロトコルを提供するもので、対応機器の普及促進に貢献するものだ。
OKIでは、本商品を販売開始することで、M2MやBEMSの迅速な導入と周辺機器との相互接続性の向上をサポートし、今後もスマートコミュニティの実現に貢献していく。
NEWS(2012年8月)
NTTグループ関連
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SIer・ベンダ
- IPv6対応「920MHz帯無線マルチホップネットワークシステム」を販売開始 (OKI)
- 「deviceWISE」でM2M事業に参入 (CTC)
- データセンター向けネットワーク仮想化ソリューションを提供開始 (日立製作所)
- 機能拡張したモバイル統合管理プラットフォームを提供開始 (SAPジャパン)
- オープンソースのインメモリ・データグリッド製品「JBoss Data Grid 6.0」を提供開始(レッドハット)
- 通信事業者向けネットワークサービス基盤製品を販売開始(NEC)
- 大規模システム向け統合監視アプライアンスの最上機種「ZBX8000a」を発売(ミラクル・リナックス)
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- ニーズに応じた柔軟なシステム対応が可能(岩通販売)