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ICTソリューション総合誌 月刊ビジネスコミュニケーション

ビジネスコミュニケーション

ネットワーク帯域を最大50%削減するビデオ会議システム「Visual Nexus Ver5.1」の販売を開始

OKI

OKIは、PCベースの機動性と本格的な映像・音声品質を併せ持つ同社のビデオ会議システム「Visual Nexus(ビジュアルネクサス)」の機能強化を行い、低帯域でも優れた画像でのビデオ会議を可能とする「Visual Nexus ver5.1」の販売を昨年12月より開始した。Visual Nexus ver5.1は、ビデオ会議の映像圧縮技術にクライアントPC端末への搭載は世界初となるH.264ハイプロファイル(*1)を採用し、ビデオ会議に必要なネットワーク帯域を最大50%削減することで、低帯域でも高品質画像の送受信が行えるようになった。これによりビデオ会議システムの導入に伴うネットワークへの投資コストが抑制でき、TCO(運用コスト)の削減が可能となった。


現在、企業でのビデオ会議システムは、一般的な遠隔会議に加え、社員研修や、災害・事故発生時のBCP(事業継続計画)対策など、用途ニーズが多層的に広がっている。そのため、利用規模と頻度の拡大傾向に伴い、より広いネットワーク帯域が必要になることが大きな課題になっていた。OKIのVisual Nexus ver5.1では、低帯域での映像圧縮を可能とするH.264ハイプロファイルの採用により、ネットワーク帯域を最大50%削減しながら従来同様の高画質でのビデオ会議を実現した。H.264ハイプロファイルは、従来は高価なビデオ会議専用端末にのみ搭載されていたが、Visual Nexus ver5.1では安価なPC端末でも利用でき、導入コストを抑制できる。

Visual Nexus ver5.1により、ビデオ会議導入に関する次のような課題の解決が可能となった。

ネットワーク帯域の不足によりビデオ会議が導入できなかった、あるいは、導入拠点数を制限していた企業等でも導入が可能になった

新たなネットワークの契約や増強を行わずに、既存のネットワーク上でビデオ会議の導入が可能に

ネットワーク帯域の制限によりSD画質でビデオ会議を行っていた企業等でも、より鮮明なHD画質での利用が可能になった


その他にも、次のような新機能が用意されている。

  • PC用ビデオ会議クライアントに、高音質な音声コーデックであるMPEG4 AAC-LC(*2)を搭載
  • ビデオ会議の予約時に「Visual Nexus」ビデオ会議録画サーバの自動録画設定が可能になった
  • 「Visual Nexus」多地点会議サーバのWebポータルサイトを改良し、会議の予約状況が端末やアカウントごとに確認できるようになった

このようにVisual Nexus ver5.1は、ビデオ会議によるネットワーク負荷を軽減するとともに、コミュニケーションに関わるコストの課題も解決することができる。

なおVisual Nexus ver5.1のH.264ハイプロファイル搭載にあたっては、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発し、NTTアドバンステクノロジで商品化した軽量低遅延H.264ソフトウェアコーデックを採用しており、そのSDK(*3)を利用することで、短期間での製品化を実現することができた。

*1 H.264ハイプロファイル:ITU-Tによって勧告された動画圧縮規格の1つであるH.264規格上で使用できる様々な映像圧縮機能の組み合わせのセットをプロファイルと称しており、映像圧縮の目的や用途に応じて複数のプロファイルが存在する。ハイプロファイルは高解像度映像のリアルタイム処理を必要とするビデオ会議での映像圧縮をより低帯域で実現することができる。

*2 MPEG4 AAC-LC:1997年にISO/IEC JTC 1のMPEGにおいて規格化された音声圧縮方式のことで、データの圧縮効率が高いことと高音質が特長。

*3 SDK(ソフトウェア・デベロップメント・キット):特定のソフトウェアを利用して、アプリケーションなどを開発する際に必要となる統合開発環境やユーティリティ、デバッグツールなどを含む開発ツールのセット。

お問い合わせ先

●OKI 通信システム事業本部
 TEL:03-5445-6012

NEWS(2013年2月)

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